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「いやな、あそこまで言われたら普通男として頑張っちゃうよ?普通は」
「はぁ…?」
あそこまで、ってどこまでだよ。そんな大したこと俺言ってなかっただろ。
椿にとっては"あそこまで"って言えるくらいのことだったって事なんだろうけど、俺にはさっぱりだ。
そんなに俺変な事言ってなかっただろ。
やっぱ、おかしいのはお前の頭だ。
「お前にはないのか…?ムラッってする様な言葉が」
「むら…?…分かんね」
寒いからヤってた。性欲はそこまで関係ないだろう、それは。
それだけでそうなる様なことは無かった気がする。
自慰も、2回、とか…朝勃ってた時にした位だ。
「女は?そう言うの感じなかった訳?」
「…?何に感じれば良いんだ」
「…今時の子でこんな子いるのか…」
全く、理解出来ない。俺は聞かれたから答えてんじゃんか。
女に感じるって何。胸…とかまさかそういう話?
それなら、1度も無かったな。
中学の頃の俺の世界は狭くて、愁とそれ以外って分別されてるだけ。
それ以外の奴等に違いなんて無い。男も、女も俺にとっては一緒だった。
「それでこのピュアっ子小悪魔ちゃんが…」
「ぴゅ、ぴゅあっここあ…?」
何語だそれ。分からない変態の言葉は。
「これ以上言っても無自覚さんは絶対分からないと思うからもう俺は諦めることにした」
「…おう…?」
俺が首を捻らせていると今日1番の深い溜息を吐かれ、俺が煽ってきたどうのこうのっていう話はそこで打ち切られた。
まだ謎は沢山残ったままだが、まあ良いか。
「…あ、お前今日も泊まってく?」
「んー…別にどっちでも良いけど…」
あー、でも兄貴の晩飯作らないとなあ…。兄貴俺が作らなかったらカップ麺で済ますから。
それに2日も泊まるとか迷惑掛かるよな。
「俺は迷惑じゃないから気にしないで良いよ。お兄さんに晩御飯いるか聞いてみたら?」
「…ん…そうする」
携帯を取り出してポチポチとメールを打って兄貴宛に送信。
こう言ってくれてるし要らないって言ったら泊まろうかなぁ。
…あー、でも、
「着替えねぇから…」
「俺の着れば良いでしょ。下着はコンビニで買えば良いし」
お前の服…これか。この無駄に大きい奴か。
下着は良いけどこれどうにかならないんだろうか。肩幅大き過ぎてずれるし、裾も長いし。
「…お前の大きい」
「そん位我慢しろ。帰るまでに着てきたお前の服乾かしておいてやるから。それに、1番小さいと思ったのが今お前が着てるやつだから」
小さいを強調され、少しイラッと来た。
別に俺小さくねぇし。チビじゃねぇし。平均はあるし。170㎝だし。
お前が高いだけだっつーの。嗚呼、後体格。俺お前みたいに肩幅広くねぇもん。筋肉もない。
「…縮めよ糞」
今日は椿に身長縮む呪いを頭の中でかけ続ける日にする。
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