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口論にも近い話し合いがあれから30分位続いた。
女子と男子の対立で勝利を収めたのは女子。女子怖い。
そんなこんなでうちのクラスの出し物は女子がしたいって言ってた仮装喫茶に決まった。
仮装、仮装だぞ。ハロウィンでもないのに仮装。誰得だろう。
女子は盛り上がるかもしれないけど男子だよ。
仮装って言われたら1種類だけに縛られてないからどうすれ良いのか皆頭抱えちゃってるよ。
俺もその中の1人だよ。
まぁ、でも?仮装すんのは店番の奴だけらしいから、あっじゃあ店番じゃなかったら良いんじゃね?
…て思っていたんだけど店番の方は時間分けてするらしいから皆店番はするらしく、そんな希望も崩れ去った。
隣で愁が凄ぇ嫌そうな顔をしてる。ゴキブリでも見たような顔だ。
接客すんのは一部だけで自分はサボろうとか思ってたんだろうな。
接客、仮装のダブルパンチである。
んで、肝心のメニューだけど候補はクッキーとカップケーキとドーナッツその他色々と飲み物。
その中から3種類くらいに絞る…らしい。
喫茶ってことになったらやっぱ作る人員が要る訳で…。
「…てことで料理できる人、このクラス何人いる?少しだけでもいいから」
…ってことになる。
吉柳がそう聞くと小さく手を上げる女子数名。
そいつらの名前を黒板に書いて、そいつらに任せようって空気に。
…そんな空気になってたのにあの馬鹿…愁は「きりゅーくーん!」と大きく手を上げた。
…嗚呼、嫌な予感しかしねぇ。何でお前今日学校サボらなかったんだよ。
「男子代表でルウちゃんも料理班に行くべきだと思いまーす」
"べき"なのな。俺が作るのは義務なのな。
「…狼城って料理できたのか?」
意外だというかの如く目をぱちくりさせる吉柳。
俺はそこで諦めて溜息を漏らし、「少しだけ」と答えた。
後で愁の菓子没収してやる。覚えとけ。
「じゃあ…お願いできるか?多い方が良いし」
「…嗚呼」
予想出来ていた結果に軽く舌打ちをして、愁を睨む。
決めたからな。
絶対ぇお前の机にかけられてるスクールバック擬きの菓子袋次の休み時間に没収してやる。
そん位の仕返しは許されるだろ?
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