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「…誰が逃げるか、ばーーか」
「ひ、ン…ッ?!」
俺が涼の下唇を軽くかんでにへらと笑うと一瞬驚いた顔を見せた後、幸せそうに笑って首筋に唇を落とした。
いつもはしないチクッとした感覚。
初めて覚えた感覚に戸惑い、何をしたのか聞こうと口を開こうとした刹那に涼の質量のあるモノが勢い良く俺の中に入ってきて、奥を突いた。
視界が真っ白になって、体を痙攣させながらポタポタと床に精液が零れる。
涼のは前と同じで火傷しそうな位熱くて。その熱によってぐるぐると押し寄せてくる快感に涙が零れた。
「…やばあ、トコロテンとか可愛すぎお前」
「っぁ、や…っ、りょ…ぁ、ぁあっ、」
「嫌?気持ち良いの間違いだろ?」
俺の首筋にキスを落としながら、浅いストロークでピストンを繰り返す。
圧するように奥を突かれるたび全身にビリビリとした甘い痺れが走って俺のからカウパー液が溢れ、床を濡らしていった。
「ぁァンっ、ぁ、あっ…、んぅ…ッ?!」
「一応学校だし、さ。少し声抑えて」
「ん…ふぁ…っんンっ、ぁ…」
涼の指が口の中に入ってきて、クチュクチュと音を立てながら舌に絡まる。
舌を2本の指で挟んで引っ張られ、舌を指の腹で撫でられて。
舌全体が性感帯みたいで、何をされても気持ち良い。
「ね?もしかしたら聞かれるかもしれないでしょ?」
涼にそう言われこくこくと大きく頷く。聞かれるのは嫌だ。
指が口の中から出ていくと、ぎゅうと唇に力を入れて自分の手で口を抑えて声を我慢する。
そうすれば涼は「良い子」と微笑んで俺の頭を撫で、律動を再開した。
「ぁ、ふぅ…っん…、ンぁぅ…ッ」
頑張って声が出ない様に唇と唇を覆う手に力を入れるがそれでもくぐもった喘ぎ声混じりに抑えきれなかった声が理科室に響いた。
「…必死なお前も可愛い」
「ひぁ…、ん…んっ、」
「んっ…、凄ぇ締め付けてくる。…イきそう?」
その問いに、こくりと頷くと「俺もそろそろイきそう」と切なそうに眉を寄せる。
それがどこか妖麗で、ドキンと心臓が跳ねた。
「っ、は…、昴流締めすぎ」
「あぅっ、だって、ぇ……っ」
「…だって…何?」
小さく笑って俺の頭を優しく撫でる。
言える訳がない。お前の顔が格好良いと思ってしまった、とか。
続きを待つように俺に微笑みかけてくるものだから、気まずくなって顔をそらした。
「ふぅん…教えてくれないんだ?残念」
「ひぁ、っ?!」
教えてくれない仕返しとでも言うように、意地悪く唇に弧を描くとピストンを速めた。
驚いて固く閉じていた口が開いてしまって、声を抑えることが出来なくなる。
声を抑えることを忘れた手はおかしくなりそうな位の快楽に耐えるように机の端をこれでもかと言う力で掴んでいた。
「ふぁ…っ、ぁ…っ、イ、くりょお…っ涼…ッ」
「…っ、ん…良いよ、イきな」
ゴン、と力強く奥を突かれて、ももに力が入る。
びくり、びくりと痙攣する足で涼の胴を挟んで近づく絶頂に背を逸らす。
「っぁぁ…ッ、らめ、りょ、…も、ぁ、あっ…あ…あァァ…ッ゛ッ、」
「…っ、」
刹那にゾクゾクッと全身が痺れ、ビクンッと大きく体が跳ねた。
中にドクドクと熱いものが奥に注がれていきお腹の辺りがその熱で溶けそうになる。
体の力が一気に抜けて、くたぁ、と机の上に倒れ、小さい痙攣を繰り返しながらイった余韻に浸る。
「ふふ…っ、すっごい気持ち良さそう。昴流のナカの締め付けやっばぁ…。俺の精液搾り取る動きしてる…」
「…っ、うるさ、ぃ…」
うっとりとした表情を浮かべる変態。
俺は言わないでって何度も言っているのにこいつの実況擬きは無くならない。
自分でも分からないことを相手に言われるのは…恥ずかしいから止めて欲しい。
「…ん、そろそろ良いか」
「ぁ、駄目…ッ、」
「っ、ん?」
俺の呼吸が落ち着いてきた所でズルズルと俺の中から涼のが外へ出ていく。
それを力の入らない体を無理矢理起こし、涼に抱き着いて阻止する。
「抜かない、で…っ」
これは何度も体を交わらせてもやっぱ慣れることが出来ない。
俺の中から涼のが出ていくのと同時に、涼自身も俺の元から離れていく様で。
ただこの行為が終わっただけだと頭では分かっていても、どうしようもない不安感が襲ってくる。
前は大丈夫だったから涼なら大丈夫だと思ったのに、そうはいかなかった。
前回終わった後も心が満たされていたのは俺が気を失っている間に涼のが出ていったからなのだろう。
自分の意識があるうちに、知っている温もりが離れていくのは怖い。
「…すーばる。俺はどこにも行かねぇよ。…大丈夫だ」
何も聞かずとも分かってくれたのか涼は「大丈夫」と繰り返し、小さく震える俺の体を優しく包み込んだ。
その温もりで少しずつだけど空虚感が薄まっていった。
「少しずつ慣らしていこうな」
「ん、ごめ、ん…」
「気にすんな。…何なら不安にならねぇようにお前も痕つけるか?」
「あ、と…?」
「そ」
「ん、ぅ…ッ」
俺の体の震えが止まると俺を包み込んでいた腕が離れていく。
その代わりに涼の顔が俺の胸板に埋まり、直後チクリとした何かに刺されたような感覚。
行為中に何度かされた、キスなのにキスとは何か違うそれ。
涼の顔がそこから離れた後キスされた方を見ると虫さされみたいに赤くなってた。
何だっけこれ。ええと、確か…キスマーク…?
じゃあ今までのも全部キスマークだよな?…結構な数されたんだな俺。
だけどその数が涼にどれだけ思われてるかの証明みたいで、嬉しい。
先まで不安で仕方がなかったくせに、それだけで心が満たされて。ぽかぽかとしてくる。
…俺ってこんな単純なやつだったっけ?
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