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「…さて、次は消毒だな」
暫くずっと俺の頭を撫でていた手が俺の服に涼の腕が伸びていく。
「…っ、駄目…!」
涼が俺が着ていたシャツに指を引っかけ、捲ろうとしてきて、思わず、身を引いてしまう。
シャツを脱いだら見られてしまう。
涼が付けたの、全部もう涼のじゃないから、見られたくない。
「…何で駄目なの?」
「りょうに…嫌われたくない」
他のやつの痕が付いた、汚れた体なんて見たら、絶対嫌われる。
涼も、全部涼のじゃなくなった体を見ても嫌なだけだろ。
「…そんな簡単にお前を嫌いになったりしないから」
「…う、そ…だって俺…」
「本当。あいつらに触られた所全部俺が上書きしてあげる」
「あ…う…」
「すーばる。見せて?」
見せたくない。そんな俺の気持ちを尊重してくれているのか、「見せて」とは言っても自分から俺の服を捲ろうとはしてこない。
俺を待っててくれてる。
ちらりと涼の方へ視線だけ持っていって、目が合ったら微笑んで、俺の頭に手を添える。
「大丈夫だから。俺を信じて?」
涼を、信じる。涼は嫌だと思わないって。
涼は、俺に嘘は言わない。お遊びみたいな嘘は除いて。
こう言う時、嘘を言う様な人じゃない。それは、分かってる。
けれど、俺がやっぱり見せることに恐怖があって。
でも、信じたいって思いもあって。
ぐるぐると行き交う真逆の思い。
葛藤を繰り広げた末に、俺は小さく頷いた。その時間、およそ15分弱。
「…ありがと昴流」
俺にキスをして、再びシャツの裾を持って、胸の辺りまで捲った。
自分からでも見える、真っ赤に歯形が付いたその肌。
それを見ると涼の表情が変わって、不安と恐怖に駆り立たれた。
「っ、嫌いになった…?汚い俺は、やっぱり嫌い…?」
「…馬鹿、お前は綺麗だよ」
沈黙が怖くて、自分から喋った。
そうしたら先と変わらずな表情を浮かべ、付けられた噛み痕の下に埋まる自分が付けたそれを涼が指で撫でた。
「無理矢理付けられたものはノーカン。…合意なら怒るけど、違うだろ?」
それに大きく何度も頭を上下に動かすと「なら汚い所なんて何処にも無い」って笑ってくれて。
男に付けられた噛み痕を舐められ、緩く吸われた。
「っ、い゛…ッ?!」
瞬間、激痛。
涼に思いっ切り噛まれた所がジンジンと痛む。
もう一度そこに口付けられ、涼が顔を離すとどの噛み痕よりもくっきりと赤く付いた歯型があった。
「…1個目。お前の真っ白な肌に痕を付けて良いのは俺だけだっての…」
「ぁ゛ぅ…っ」
そしてまた1つ、また1つと涼の痕へと上書きされていく。
凄く痛かったけど、上書きされていく度に開いていた穴がどんどんと埋まっていって体は熱を持ち始めた。
涼にされることならどんなに痛いことでも嬉しくて堪らない。
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