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涼はあの人の事を話した後「魔咲と2人だけの方が整理しやすいこともあるだろうし俺は帰るよ」と言って部屋から出ていった。
予想していなかったことばかりで俺の頭はパンク寸前まできていた。
涼がいったことを嘘だと思いたいが涼があんな状況で嘘をつかないことくらい俺だって分かってる。
分かってるけど納得できるかと言われるとまた話が違ってくる。
「別に受け入れようと思わなくたっていい。どう思ってたにしろお前が"こう"なったのはあいつらが原因だ。それが変わることはねぇんだからよ…それに俺があのメンヘラ女に同じこと言われたら殴ってただろうしな、ふざけんな、ってよ」
「ぁ、ごめ…」
「大丈夫だ」
嫌なことを思い出させてしまったと思い謝ったが、愁はそこまで気にしてない様子で小さく微笑んで、両腕で俺の体を包み込んだ。
「椿が言ったのはお前の不安要素を少しでも無くしてやりたかったからだろうから怒ってやんなよ、あんま」
「…分かってる」
それはちゃんと分かってる。
あの人のことを話すときずっと涼俺の顔色うかがいながら話してたし。
だから涼を怒ったりはしてないんだけど…。
「ま、少しずつ整理していけ。すぐに出来るようなもんじゃねぇ」
「……嗚呼」
「…さて、これ以上考えても同じだ。気分転換に下に降りてなんか食べようぜ」
ポンポンと俺の頭を撫でると俺の背後に回り車椅子を動かす。
再び病室の外に出、エレベーターで下の解に向かった。
「愁」
「ん?」
「……ありがとな」
ーいつも側にいてくれてー
「ん…っ、…どういたしまして?」
腕を伸ばして愁の顔を自分に近づけさせると、愁の頬に唇を落とした。
それに愁が応えるように俺の方にキスを返して、その直後にエレベーターの扉が開き、また車椅子を押し始めた。
「それはそうとルウちゃん、椿の前では俺にキスすんなよ?俺らは挨拶感覚でやってるけどあいつすげぇ嫉妬するよ絶対」
「む…気を付ける」
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