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「遅い!何分待たせれば気が済むのよ!」
俺の部屋の扉の前で腕を組んで突っ立ってた厚化粧の…30代若くて20代後半くらいの女が帰ってきた俺を見るとカツカツとハイヒール特有の音をならして歩み寄ってきた。
…嗚呼、そういえばそろそろだったっけ。
「俺デリヘル頼んでねぇから帰ってくんね?」
「何よその言い方は!」
「っぐ…、」
普段は出さない自分でも驚くくらいの低いトーンで言って、女の横を素通りするとバックから家の鍵を取り出して鍵を開ける。
家ん中に入ろうとした刹那に、首を捕まれた。
女の癖にすげぇ馬鹿力。握力男子の平均近くはあるんじゃねぇの。
「…っげほ…、」
そろそろヤバイなと思った頃に首への圧迫感が無くなる。
咳き込みながら首を擦っていると女が俺に掌を見せてきた。
「金、さっさと寄越しなさいよ」
毎月毎月、こうやってこの女は金をたかってくる。
俺から金を取らなくとも苦労なく生活できるだろうに。
俺への場違いな"復讐"のやり方なんて他にもあるだろ、うぜぇ。
「…お前に渡す金はねぇって何度も言ってんだろ、帰れビッチ。俺は疲れてんだよ」
「はあ?!誰の事言ってんのよそれ!」
「お前以外いねぇだろ。金がほしいならそこらへんのやつ引っかけてこいよ糞ビッチ」
「っ、この…!!!」
「…っ、」
煽りに逆上した女が手を振り上げ、バシンという乾いた音が響き、徐々に俺の頬が熱くなっていく。
…嗚呼、後で冷やさないと。腫れたら昴流が心配しちまう。
「良いから!さっさと金寄越しなさいよ!!」
そう言って、俺の胸ぐらを掴む女。
この女には話が通じない。結局最初に戻ってきてしまった。
今日はこのループを何回することになるんだろうか。
…取り敢えず、これ以上は幾ら人気がない場所とは言え外で騒ぐのは止めた方がいいよな。サツ呼ばれてもダルい。
本当、うぜぇし面倒くせぇ女。
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