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「…は、ドロドロ…えろ」
「お前のせいだろ…」
行為が終わり、服を整えた涼が箱のティッシュを理科準備室から持ってきて、涼とは真逆でほぼ裸で肩で呼吸をしている俺を見て唇をなめた。
涼の視線の先には精液が飛び散ってる俺の腹部。へそについてるピアスが精液でテカテカと光り、どこか卑猥だ。
その腹部に飛び散った精液の量が行為の激しさを物語る。何度イかされた事だろう。多分5回はイったと思う。
「この、絶倫…」
「好きなようにしろって言ったの昴流じゃん。」
悔しいがそう言われると返す言葉もない。
「っひ…っ?!な、何…?」
「出してやるからお前は体の拭いときな」
「あ、嗚呼…」
急に尻を鷲掴みにされて驚きのあまり声が裏返った。
ビビった…頼むから掴む前に一言くれ…。
「もうすぐで仕事終わるから待ってくれたら送るよ」
「…いや、いい」
体についてた精液を拭き終わって、床に落ちていた制服を着ていく。
涼から俺の体を気遣ってかそんな事を言われたが悪いので断った。待ってまで送ってもらうなんて…なあ…?
「気にすんな、俺が送りたいんだよ」
「いや、でもーーー…」
ーピロリン
俺の言葉を遮るように携帯の着信音が鳴り響いた。
それは涼の携帯からで涼は誰からかを確認すると一瞬だけためらった。が、「ちょっとだけ待って」と一言言うとそれを耳に当てた。
「はいはい何ですか。…嗚呼、そろそろそんな時期か。もう俺歳だしそろそろ止めたいんだけど。…うるせぇよアラサーなめんな。お前とは違うんだよ」
談笑する涼を見て少し胸の辺りがモヤモヤした。
「いつ家来んの。来週?……は?今新幹線って俺前々から言っといてってずっと言ってるよな?守られた試しねえんだけど。…後何時間?仕事終わらせて迎えいくから。……一応お前女だろ。ここら夜は治安が悪いところ多いから」
相手はオンナノヒト。
ここらの治安が夜は悪いのは俺も知ってる。相手の人が女なら迎えにいくのは普通のこと。頭ではわかってんのにモヤモヤがどんどんたまっていく。
相手は誰と聞きたくて仕方がない俺がいる。
…けど、人間関係なんて涼の自由だ。俺がしつこく聞くような事じゃない。
「じゃあ俺切るな。人待たせてるから。…着いたら連絡して」
その後、数分くらい相手と話して電話を終わらせ、通信の切れたそれをポケットに突っ込んだ。
「相手がさ、電話にでないと五月蝿いんだよ。…ごめんな」
申し訳なさそうに涼が俺の頭を撫でる。
それに「気にすんな」と言いたいのに、言えない。本当に電話に出た理由はそれなのかと疑ってしまう自分がいる。
もしかしたら涼にとって大切なーー…嗚呼、駄目だ。涼がこういってるんだから信じないと。
なのに、信じないといけないのに、涼が楽しそうに相手と話してんのを思い出すと凄くモヤモヤして、きゅう、と胸が苦しくなって泣きそうになった。
「…俺やっぱ1人で帰る。バイトあるから…」
「…そうか…、残念。気を付けてな?」
「…嗚呼、また明日」
これ以上涼といたら本当に泣いてしまいそうで俺は逃げるように教室からでた。
バイトがあるなんて嘘をついて。
ー何なんだよ、これ…ー
モヤモヤして、泣きそうになって、…不安になって。
こんなの初めてでどうすればいいのか分からない。
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