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「「クリスマスパーティ?」」
「そう、やらない?」
吉柳の唐突な提案に俺と愁の発言が重なった。
唐突すぎてクリスマスという言葉に最初ピンと来なかったが、そういえば今は12月だ。
そして、兄貴も先日人数集めてやりたいと言っていた気がする。誰を呼ぶかはまだ決めてないらしかったが。
「…俺はバイトと被ってなければ別に良いが…」
「俺もかな。…ま、俺の場合毎日あるからその日だけ空けさせてもらうしか手はないか」
ーだからルイちゃんが日にち決めてくんない?ー
愁に頼まれ、「うーん…」と1分ほど考えて「じゃあ24日は?」と俺らに提案した。
「ちょうど運良く日曜だし、冬休みに入るし」
「…24日か」
確かに、その日は休みだった気がする。
これなら兄貴の方のクリスマスパーティ計画も一緒にできる…、まあ吉柳が兄貴たちとも一緒で良いなら、の話だが。
「俺?流星さんが呼ぶとしたらあの4人でしょ?俺流星さんたち好きだし良いよ?」
「…嗚呼、じゃあ兄貴に連絡いれとく」
「でもさあ、良いの?そんな日に俺達と予定つくって」
愁が言いたいことをもう少し詳しくすると、24日はクリスマスイブ。家族と時間を過ごす人や、友人、恋人で過ごす人が多くいる。
俺らは確かにその友人…という関係ではあるが吉柳には俺ら以外に友人が沢山いる。そいつらに誘われてるんじゃないのか。俺らを優先して良いのか。
…という感じだ。
吉柳はそんな愁の問に「良いよ良いよ!」と笑って答えた。
「その次の日にでも前の日にでもやれる日は一杯あるし!俺はその日はお前らとやりたいの」
「…そう」
「それより狼城こそ良いのか?椿先生と時間を過ごさなくて、クリスマスイブだぞ?」
「?ちゃんと涼も呼ぶつもりだ」
「…俺そういう意味で聞いたんじゃないんだけどなあ…」
「ルウちゃん鈍すけだから」
「…おい…?」
吉柳に涼は呼ばなくて良いのか?って聞かれたんだと思ったんだけどどうやら違ったらしい。
首をかしげて2人を見ていると愁が「2人きりじゃなくて良いのかってことだよ」って吉柳の言ったことを言い直した。
…2人きり、か。
「…次の日そうするから…」
確か涼25日月曜だけど休みって言ってたから。それに兄貴の方が休みとれるか分からないからな。
俺がそういうと愁が「なるほど、聖なる日とかけるわけだね!」と下らないことを言いやがったから頭に鉄槌を食らわしてやった。
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