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「…どうした?眠れない?」
「ぁふ…ぅ、…なんでもなぃ…ッ」
お休みの挨拶をして10分。初めの媚薬を飲ませてからだと約1時間。
そろそろ何か言ってくるだろうと涼は踏んでいたが、未だ体の異変を打ち明けようとはしないようである。
思ったよりも長い"我慢"。
必死に媚薬で強制的に敏感にさせられて刺激を耐え続ける昴流もそれはそれで可愛らしいが、涼的にはそれはまた今度の機会にじっくりと見たいものだった。
"お仕置き"で媚薬をなぜ飲ませたかと言えば、やはりそこに"自分だけを見ろ"という独占欲があるからである。
欲で溶かされたときに隣にいるのは自分。必然的に昴流が見るのは、助けを求めるのは涼になる。
…つまり、自分だけを見ていれば良いという言葉を"体に教え込む"ために媚薬という"手段"を選んだということだ。
酔っぱらっていたからこそ彼があんな行動を取ったのであり、普段はあんなことしないのに、それが分かっていながらも"お仕置き"と称してしてしまう。
まるで子供みたいだと、己のその独占欲の強さを心の中で嘲笑した。
まあでも、涼が餓鬼みたいだと思ったこの独占欲を昴流は「嬉しい」、とか「ちょっと涼可愛いカモ」とかと嫌な顔ひとつせずに言うのだろう。可愛いといわれるのは複雑であるがそれに涼が救われているのも事実である。だからそこ、本来重たいと言われてもおかしくない独占欲を剥き出しにできるのだ。
話を戻して、そろそろ昴流に「なんでもない」以外を言わせたい涼は、"心配するように"話しかけるだけでなく"刺激"を与えてみることにした。
「ァん…っ、ぁ…」
然り気無く、昴流の腰に回る手を下の方へ伸ばしていき、尻を撫でるようにそこに手を置く。
ただ、移動させただけだ。けれど昴流にとっては十分な刺激で、ブルッと小さく体が震えた。
「…っ、涼…、ケツ…っ」
「ん?嗚呼、ごめん?」
耐えられなかったのか離すように言ってきた昴流の言う通りに尻から手をどける。
「ふぁぁ…っ…っ、」
触れる手が動くだけで昴流の口からは甘い声が漏れる。
"寝る"というこの状況にはあるはずの無いその甘い、甘い声。
出してはいけないのに出てしまう。それが昴流を羞恥で顔を赤らめさせていった。
ーそろそろかなー
昴流が顔を隠してしまったところで、涼は気づかないフリを止めた。
「すーばる、さっきからすげえエロい声漏れてるぞ?…誘ってんの?」
「な、ぁ…、ちがぅ、…っ」
「へえー?…ここもうガッチガチなのに?」
「ぁぁあァン…っ?!」
太股を昴流の股間に押し付けると体が跳ね、その体は小さくではあるが痙攣を繰り返した。
「…はは、イった?これだけで?…やらし…、俺が風呂入ってる間マスかいてたの?」
「ちっ、ちが…」
「へえ?…嗚呼、クク…、また元気になった…」
「ひっ…?!」
1度イっただけで薬効果が無くなることはなく、また立ち上がったそれを涼が撫で、そして耳元で囁く。
「発情しちゃってイケナイ子…」
「へ、ぁ…ちが…う、」
「へえ?じゃあなんでこうなってるのかなぁ?すーばーる?」
「あ、う…、」
薬を盛られたという可能性を頭にいれていない昴流は涼のその一言一言に顔を林檎のように赤く染めていき、最終的には布団の中に潜ってしまった。
ーあーらら…やりすぎたかなぁ…ー
まあ、後悔なんてものはしていないのだが、涼がそんな風に思っていると、潜った状態のままで昴流がボソボソと喋りだした。
「…からだ、へん…あつくて…すごく…、び、びんかんになってる…っていうか…、ぁうぅ…、」
段々と小声になっていったが、そう言うと更に深く布団に潜っていってしまった。
だが、少しするとモゾモゾと布団の中から顔を覗かせてきた。
「…たすけてほしぃ…」
「ー~~ッ、」
恥ずかしそうに、小さい声で呟きながら潤んだ瞳で涼を見つめる。
それは酔っているからこそ言えた言葉なのか、それとも我慢できなくなったからなのかー…。
どっちにしても、それは涼の色欲を煽らせるには十分なものであった。
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