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「きゃー!!もー昴流可愛い!」
「…学ランなんて久し振りに着ました」
俺は今真さんの部屋で、調整したいからと明日着るらしい服を着て、ウィッグ…鬘って言ったら怒られた…を被っている。
俺がさせられているキャラクターを簡単に説明すると、不良校が舞台の作品でその登場人物である少年…、その少年は俺と目元がそっくりならしい。
もっと設定を詳しく言えば、少年には兄がいて、その兄にいつも引っ付いていることから少年は兄の"人形"と呼ばれているらしい。嗚呼、あと無口なキャラみたいだ。
因みに、その兄の方を涼がするって真さんがいってた。
「あっ、ねえ昴流くん原作読む??男の子でも普通に読めると思うわよ」
「…あ、はい。ありがとうございます」
本棚から取り出された表紙の絵が綺麗だってのが第一印象の漫画を受け取りパラパラと捲る。
どうやら主人公は別に居るようで、ストーリーを大まかに話すとその主人公が学校のてっぺんを目指す…っていう良くある王道ストーリーみたいだ。
「…あ、この人ですか」
1巻の最後の方で俺がするキャラと多分その兄が出てきた。
「そう、紫音ちゃん。昴流くんに似て可愛い天使」
…少年の名前は紫音と言うらしい。
俺の方は似てるか分からないけど兄の方はちょっと涼に似てるかもしれない。
「どう?面白い?」
「そうですね…」
あまり俺は今漫画を読まないけど、絵が綺麗だから読みやすいしキャラの個性がしっかりしてて…女性向けな漫画なんだろうけど、うん、確かに男の俺でも面白い。
素直にそう感想を述べると真さんは「分かってる!!」と目を輝かせ、本棚から10巻くらい取り出してきた。
「13巻まで今出てるのよ。良かったら読んでみて?」
「あ、はい。ありがとうございます」
13巻…今日中に全部読めるだろうか。
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