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「うわー、すげえな…」
7時過ぎ。辺りはもう真っ暗なその時間に俺たちはスカイツリーに登っていた。
景色が凄かった。こんな上から街を見下ろしたことが無かったから俺はその景色にくぎ付け。…あ、後で写真とって兄貴に送ろう。
「夜景見んの初めて?」
「嗚呼…、あそこら辺に展望台なんてねえだろ?俺そういうのに登ったことねえからさ…あ、あれ東京タワー?」
「そうだな」
「へー…こっからじゃ小さく見えるな…」
兎に角、凄かった。上手く言えないけど別世界って感じ。
「あ、悪い…、餓鬼みたいにはしゃいで…」
「んー?可愛いから良いよ。動画に収めたいくらい」
「ぅ…、そう言うこと言うなよ…」
サラッとそう言うことを言ってのけるのは流石涼だけど俺はちょっと聞いてて恥ずかしくなる…。俺今日照れてばっかだ。
「照れちゃって可愛いなあ…。もうちょい上に上がれるけど上にいく?」
「…んう、」
視線を落としていると、涼がクスクスと笑って俺の頭を撫でてきた。それが気持ちよくて俺は目を細める。
…上…、でもそれたしか別料金だし、良いやここまでで。ここでも十分綺麗だから。
「それに、高さよりもお前と一緒に来たのに意味があるから。…涼?」
涼が後ろからコツン、と俺の肩に額を乗せてきた。…ずっと歩いてたから疲れた?
「…いや、お前もお前で中々に恥ずいこと言うよなと思って…」
「…言った?」
「嗚呼…、天使過ぎてキスしそうになった」
「…ここじゃ駄目だぞ」
「分かってるよ…、あーけど本当無理…煽んなよ馬鹿…」
涼がぐりぐりと額を押し付けてくる。
余裕のないその行動はちょっとだけ可愛かった。
「…ホテルに戻ったらな」
「言ったな?今夜は覚悟しろよ」
「最後まですんのか…?」
「当たり前だろ」
昨日やったばっかで、今日は朝からずっと歩いてんのにどこからそんな体力やって来るんだよ。
「お前への性欲は別物なんだよ。1日中抱けれる」
「…絶倫」
「ありがと」
「褒めてねえよ」
今日も長い夜になりそうです。
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