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「は?全員強制入部?」
「え、何いつ決まったの?」
「朝ホームルームで…聞いてなかった?」
朝、「部活決めた?」の一言に固まる俺と愁。
ホームルームで全員部活に来年から入らなくいけなくなったと説明があったらしい。…そういえば、部活のプリントをもらったような気もしなくはない。
「…幽霊部員で良いなら入るかなあ」
「同意」
吉柳の部活勧誘を忙しいという理由で断ってきた俺らが部活に費やせる時間があるかと聞かれれば、まあ普通に考えて有るわけがなく。…帰宅部状態のものがあれば入部するが。
「そんな部活あるって聞いたことないなあ…」
「じゃあ入らない」
「俺も」
「決まりになったんだ諦めろ」
諦めろって言われてもこればかりは…。
「じゃあさ、椿先生が顧問してる部活に入ったら?平日毎日やってるけど週2回参加すればOKらしいし、椿先生ならちょっと甘くしてくれるんじゃね?」
「涼のかあ…」
涼が顧問してんの何部だっけ、と思いながら机に突っ込んであったプリントを確認する。
「陸上部…」
そこは科学部とかじゃねぇの。まさかの体育会系かよ。しかも1番面倒そうなやつ。
「週2は厳しい。放課後すぐにシフトいれてるやつが4日だから」
「俺家事が忙しい」
「急に家庭的!けど1番自由なのが陸上部って聞くよ」
「「そうはいってもなあ…」」
自由不自由が問題なんじゃなくて…問題はする時間が全くないって事なんだよな…。
部活をするとなるとなるとその分寝る時間が遅くなるし。
…けど決まったんなら入らねえと色々と面倒なことになるよな。それは嫌だ。
「…1回涼に聞いとく」
「おー、よろしく」
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