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『部活なあ…陸上もかなり大目にみて週2なんだよ。吉柳の言う通り全部活の中で1番ルーズではあるんだが…週2未満は厳しい。他の部活も最低週2はあるからさ。活動時間も1日最低1時間は欲しい』
その夜、涼に電話をして相談してみることにした。部活事情を説明をした後「別にたかが部活なんだから全員参加じゃなくても良いだろって反対したんだぞ。めんどくせえ」と愚痴を溢した。…大変なんだなお前も。
週2で1時間か…それならバイトが入ってない日と、バイトが遅めの日に行けばなんとかなるな。
「けど愁が無理。なんとかならない?」
『あー、あいつバイトいれてんだっけ。…魔咲、週何回は参加できるって?』
「1回ギりいけれるかもってレベル」
『1回…。ギりってことは無理な週もあるか…。フォローしきれねぇな…』
…やっぱり難しいか。
数分電話越しに唸りながら悩むと「仕方ねえな」と溜め息混じりに呟いた。
『陸上部にすんなら無理な日は顔を見せるだけで良いから来いって言っといてくれ。それで帳尻合わせる』
「…大丈夫なの?」
『本当は駄目。…けどあいつはお前の大切な存在だからおまけしてあげる』
「…ありがと」
『良いよ良いよ。写真の件もあるしな。これで貸し借りチャラ。お前は参加できそう?』
俺は、うん。火曜と水曜なら行けるからそこは頑張って行く。お前が顧問だしな。他の部活なら適当にしてたと思うけど涼が顧問なら頑張れそう。
「…あ、服って体操服で良い?買うのだるい」
『良いよ、買ってるやつも居るけど特にその指定はない』
「んー、わかった」
『ふふ、昴流が俺の部活入ってくれて嬉しい。昴流が来る日だけはずっと部活の方に居ようかな』
「ずっといる訳じゃないんだ」
『言ったろ?結構ルーズだって』
曰く、最初か途中に顔を見せて、誰が来てるか確認してちょっとだけ見たら帰るらしく、マネージャーと部長に殆ど任せてるようだ。
成る程、確かに自由な部活だな。
…あ、でも俺が来るときに来てくれるのは嬉しいけど…俺の時だけだったら怪しくない?俺らの関係バレるかも…。
『そこは大丈夫。適当に聞かれたら《狼城君が真面目にやってるのか確認しに来ました》とか言うから』
「…っはは…、学校のお前じゃあ言いそうだな」
『だろ?』
態々声音を変えてそれを再現する涼。
それに俺も笑いながら「『うぜえ』って俺返すわ」と悪のりをした。
なんか、なんとか誤魔化せれるような気がしてきた。
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