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『…ねえ昴流、今家?』
「?嗚呼、自分の部屋」
暫くその悪のりは続き、突然涼がそう聞いてきたのを疑問に思いながら正直に答えた。
『流星さんは?』
「今日出張だから帰ってこないよ」
『…っふふ、そっかあ…』
兄貴がいないと分かれば、ちょっと声が明るくなった。…嫌な予感しかしない。
『昴流、オナニーしてよ。電話切らずに』
「おなっ…?!」
あれか、所謂テレフォンセックスってやつか。…またマニアックな物を…。いや、俺だけがするんだからセックスではないか…?
『俺今家で仕事してるんだけどさ、お前の可愛い声聞きながらしたいなあって…駄目?』
「…やだ」
現時刻は9時。遅くまで仕事して、疲れてるとは思う、俺ができることなら協力してあげたい。…けど無理、それは無理。
1度お前の前でしたことあるけど、電話越しにするのとは全然違う。恥ずかしさとか恥ずかしさとか恥ずかしさとかが。
『そう…』
「あ、う…」
残念そうに言うな。悪いことしてる気分になる。
『ごめんな、変なこと言って。…俺1人で頑張るわ』
そう言われたら断れないのを知っててやってるんだから涼は狡い。
それでいつも折れるのは俺なんだ。
「…ちょっとだけだぞ」
『…ックク、さんきゅ』
『前とは違って制限しないから好きなとこ触って。…ちゃんと俺に触ってるとこと、どう触ってるのか言えよ?』
「…分かったよ」
ずっとスマホを持っておくのはしんどいからヘッドフォンを耳につけて寝転がり、マイクが声を拾えるように自分の近くに置く。
『…昴流?ほら昴流の好きなところ触って?』
「っ、うるさい…ッ!」
中々恥ずかしさから出来ないでいると催促をされ、悪態をつくとクツクツと笑われる。
ヘッドフォンだからすごい涼の声が響いて聞こえる。イヤホンにすればよかった。けどイヤホン持ってないし…我慢しよう。
「っはぁ…ん…」
ゆっくりと股間の方へ手を伸ばし、そこをズボン越しに揉んでいくとじわじわと徐々に熱が集まっていく。
『昴流、今どこ触ってんの?』
「ん…っ、ぁ…、ズボンの上からして、る…」
『そっか。…昴流、最近は1人でよくするの?』
「…オナニー…?」
『そう』
さあ、どうなんだろう。俺は前と変わらずするとしても朝勃ってたからするのが大半で、頻度的なものは普通だと思うけど、それがお前にとっての頻度の多少の基準とは違うだろうし。
『じゃあ、頻度を教えて?』
「ん…は…ッ、2ヶ月に、1回するか、しないか…くらい…」
『…前も思ったけど少ないよね。年頃の子なのに溜まらないの?』
「ぁ…んっ、そう…?でも俺お前としてるし…、ッ…」
だからまず欲求不満って状態になることないんだよな。
…恋人としては少ないのは嫌だったかな。淡白な奴みたいで。ちゃんとお前のこと好きだからね、俺。
『お前らしいと言えばお前らしい所か…。いつか1週間間が空いたらムラムラしちゃう体にしてやるよ』
止めて、涼が言ったら本当になりそうで怖い。
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