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「…はあ、ったく…この鈍狼…。…おい昴流」
「あ?…っ、んぅ…ッ」
「魔咲ここ教室ー」
2人に付いていけず混乱していると顎をクイッ、と持ち上げられ、愁にキスされた。え、何、どうしたの?急だったから吃驚したじゃん。
「お前とこういうことしたいって思ってるやつが居るってことだよ。今みたいに無理矢理されても知らねぇぞ。…つかお前椿に絶対何度も言われてんだろ」
「……うん…?」
キス?キスしたい?俺と?
涼が俺に何度も言って…?
…あ、見えてきた気がする。つまり、俺に好意を寄せてるやつが居るってことか。そんなやつ居るわけないって言いたいけど東京で襲われそうになっちゃったし…完全に否定することができない。ていうか、涼だけじゃなくて愁と吉柳にも言われたら認めるしかないよなあ…。
…で、俺を見てるから目が合ってた…って事か。
「…分かった?」
「なんとなく」
俺が好かれる理由が今一ピンと来ないけど、まあ、そんなことで悩んでても意味ねえか。俺が好きなのは涼だけだから俺が誰に恋愛的な意味で好かれようが知ったことじゃない。
…嗚呼、でももう触られたくはないな。気持ち悪かった。触られたくないしやっぱり気にした方が良いのかな、そういうの。
「気にするまではしなくても良いけどそう言うやつがいるとは頭に入れといた方がいい。あいつと付き合ってるんだから尚更だ」
「そうだなー。もし俺が椿先生だったら狼城が狼城に好意を寄せてる奴に囲まれても全く気づいてないのは心配になる」
「ルウちゃんの場合食べられちゃいそうだしね」
「肉食系?なんか分かる。狼城はあれ、気がつけば周りが狼で囲まれてた羊みたい」
「良い例え」
羊…。俺も一応狼なんだけど…本名的にも2つ名的にも。いきなり可愛くなった。…何で例えられても良いけどさ別に。
…涼心配してんのかな、俺のこと。
そりゃあ、東京で目離したら絡まれてたんだからそうだよね。
涼心配させたくないし、愁の言う通り俺に好意を持ってる人がいるって覚えておくことにしようかな。
「今日からルウちゃんは羊のルーだね」
「可愛いな」
「上手いことかけたと思ってる?」
「ちょっとだけ」
「上手くねえよ全然。ダサいわ」
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