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「50.59。頑張ったわね」
1か月間練習し、体育祭が1週間後に控えたギリギリで目標のタイムにすることが出来て、それを桐華さんが俺をなでこして褒めてくれる。
「本番も頑張って」
「とーかさん緑デショ。俺応援して良いの」
「マネージャーとしては陸上部の人全員に頑張ってもらいたいからね」
「なるほど」
怖いことを除けば良い人なんだよな桐華さんって。怖いことを除けば。
「そう言えば貴方騎馬戦の大将するって本当?水瀬が言ってたけど」
「えっ大将?水瀬?」
「水瀬は赤のブロック長。大将にブロック長が本当は行くんだけど水瀬乗るのだけは無理で『代わり探してたら狼城君が入ってくれた!』って嬉しそうに言ってたわよ」
…水瀬さんっていうのか…。
いや、じゃなくて俺大将なの?初めて知ったよ?水瀬さんの上に乗るとは知ってたけど…。
「あら、じゃあ良かったわね。本番前に知れて」
「良くねえよ!」
何で俺大将なの。リレーで400走らされ、次は大将かよ。いやさ、別に良いよ、大将でも。でも誰でも良いからもっと早く教えてくれよ、心の準備とか有るだろ。俺初めてするんだからな騎馬戦。
「ま、無理そうなら水瀬にフォロー頼みなさいよ」
「…分かった」
騎馬戦出来るかな。コツは聞いたんだけどやったことないから上手くイメージできなかったんだよね。…感覚でどうにかするしか無いか。
「やっぱ、体育祭サボりてえ…」
「馬鹿言わない、貴方去年適当にしてたんだから今年くらいは真面目にしなさい」
「…とーかお母さーーんに゛…ッ?!」
「誰が誰のお母さんって?」
「ゴメンナサイ、ナンデモナイデス」
頬をつまんで、思いっきり横に引っ張られる。痛い。桐華さん痛い。そして怖い。後ろに鬼が見える。
「サボったら次の週から部活が地獄だと思いなさい。貴方用に作ってあげるわ」
「…鬼」
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