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結果、紫に勝つことができ、他の色は紫ほど強くなかったので苦戦することなく勝利をおさめ、騎馬戦は赤組が1位という結果になった。
水瀬さんに涙声で「頑張った」と言われながら退場。その後、5つ位競技をし、閉会式へ。総合では1位になれなかったけど今までの中で1番楽しい体育祭だった。
そして、ご褒美に涼の家で楽しいお泊まり会
…の前に
「お前、馬鹿なの?」
現在お説教され中です。
何でされてるかって言われたら、騎馬戦での紫の大将相手にした俺の行動に問題があったからで。
あれは上手くいったけど、もしかしたらバランスを崩した相手が俺の方に倒れ、俺がそれの対応に遅れていれば最悪、俺は転倒していた。
「自分の身を犠牲にすることを計画にいれるな。…なあ、魔咲の1件で俺言ったばっかだよな?」
「…ごめん」
「頼むから、自分を大切にするってことを覚えてくれ」
…嗚呼、そうだな。色んな人に中学の頃から耳にタコができる位に言われてきた言葉。…けど、俺はどこからどこまでが自分を大切にするってことなのか分からない。
毎日毎日傷だらけで、それでも喧嘩に明け暮れて。軽重問わず怪我をすることが"普通"だった俺には分からない。
「昴流。俺は辛いよお前が怪我したら。今はまだ分からなくても良いから、だからいつか分かってくれ。…頼むから」
「…嗚呼、ごめん」
俺頑張って分かるようになるよ。"普通"を"異常"に変えるには時間がかかるかもしれないけど、その分お前に何度もそういう顔をさせてしまうかもしれないけど、絶対に変えてみせるよ。お前が悲しい顔になるのは嫌だから。
「馬鹿昴流…」
「ごめんね」
「良いか、次から絶対に"自分が"怪我することを想定内に入れた計画は立てるな、実行するな。したら…そうだな1週間監禁してやるよ。お前用に檻も買ってやる」
檻?!監禁?!1週間?!
やりすぎじゃ…いや、そのくらい怒っても仕方ない…?
「嫌なら俺の言った事守れ。…只し、自分の身を守ることは除くからな。その為の怪我なら俺だって怒らない」
「あ、ああ…」
これで改善されるかは分からないけど行動するときはちゃんと、した後の事を考えてからしようと思った。
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