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ーどうしよう…ー
時間が過ぎるにつれ、人が多くなっていき、その人の波にのまれ、見事に涼とはぐれてしまった。
電話してみたけど気づいてないのか繋がらない。この年で迷子のお知らせとか洒落にならないから。
「おにーさんっ、どうしたの?あたふたして」
「っわ…?」
どうやって合流しようと言うことに頭をフル回転していると誰かが肩に手を回してきた。
涼かと思ったけど、違う男の人で、周りはその人の友人と思われる人が2名。俺よりも見た目的に年上。…酒のにおいがするから多分酔ってる
「…はぐれたんだよ」
別に、隠すようなことじゃない。
正直に話すと「お友達と?」と聞いてきたので「恋人」と返した。
「恋人!探しにいかないの?」
「…無駄に動き回っても見つからない」
ここはやっぱり、連絡を取るべきなんだけど…涼気づいてくれなかったしなあ。
「それも一理あるねえ…。けど今ごろ心細く思ってんじゃないの?カノジョ」
「え、」
涼は男だし、心細く思ったりはしないと思うけど…、そっか。普通恋人って聞いたら女の人だと思うよな。
でもまあ、涼が男にしろ、女にしろ俺は下手に動かねえ方が良いと思う
「…俺、ここ初めて来たから探したら逆に俺が迷子になる」
「ははっ!初めてなんだー。じゃあ仕方ないね。…あ、じゃあ俺らが一緒に探してあげよっか?花火までまだ時間あるしさ」
「…悪いんで、俺1人で何とかします」
「良いよ良いよ、俺らの方が詳しいし、ね?」
…これは、断るべきなんだろうか。
この人たちも祭を楽しむために来たわけなんだから俺のせいで時間を無駄にしてほしくない。
…けど、確かに詳しい人が一緒に探してくれるのは心強い。
「…じゃあ、ちょっとの間だけ…お願いします」
「はい、よろしく」
親切な男3人組さんは、俺がどこではぐれたのか、とかどの方向に向かっていたのかとか、細かく聞いた後「取り合えず、はぐれる前に向かってた方向に歩いて探してみよう」と言って歩き出して、俺もそれについていきながらキョロキョロと涼を探した。
「…こっちの方に本当にいるのか」
奥の方へ歩くにつれ、少しずつ屋台も人も少なくなっていく。
探すとしたら人が多いところだろうに、人がポツポツといるくらいになっても彼らの足は止まらない。
「こっち方向にいる可能性が高いんでしょ?なら奥の方まで探しに行って、居なかったらUターンすれば良いんじゃない?」
「…なるほど」
それも一理あるな、と1人納得しテコテコと奥の方に行く彼らについていく。
段々と静かになっていく通りにカラカラと下駄の鳴る音が良く響いた。
ーおかしい…ー
奥の方まで、って言ってたけど流石に奥に行きすぎだ。ここで戻った方がいい。
そう言っても彼らはもうちょい先まで、って言って足を止めることはない。
…これ余計に涼との距離が遠くなったんじゃ…。
俺が何か言っても「俺らの方が詳しいから安心して」とか言って流されそうだし…かといって逃げるように俺だけ戻るのは申し訳ない。
どうしよう…。
「本当にもっと奥に行かないといけねえのか」
「念のためー」
「…はあ、…んっ」
男ー3人いるのでAさんとしようーに尻を撫でられる。肩に腕を乗っけてきたくらいだから酔ってるんだろうと思って嫌だったけど抵抗はしなかった。
「ぁ…っ、ん…」
抵抗しないでいると段々とエスカレートしだしたそれ。軽く撫でていた位だったのに今は女の胸にするように揉まれて。
酔っているにしても男相手にこんなこと…。
「やめろ…っ」
流石に我慢できなくて、Aに抵抗するが、「気持ち良くて癖になりそー」とヘラヘラと笑いながらその手を止めることはなく、揉み続ける。女でやれよ、マジ意味わかんねえ。
「ぅ、ぁ…っ、マジいい加減に…へあっ?!」
「お前ら誰の許可貰ってそいつのケツ触ってんだよ」
ぐいっ、と急に後ろから腕を引っ張られ、誰かの腕に包まれた。
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