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週末、街に行って雑貨屋とか見て回るけどライターとかケースとかそういう系はあまり良いのが売ってなくて、アクセサリーの方を見てみる。
これでなかったらデパートの方に行ってみるかな…なんて考えながら。
ネックレス、ブレスレット、ピアス…沢山あるなかでどれにしようか。…嗚呼、そういえばピアス涼にお揃い2個目つけようかと言ってまだつけれてないな。
涼の右につけたいから俺が選んだ方が意味込められてる気がする。…ピアスにしよっかな。
ピアスにも色々と種類があるから決めるのはまずそれから。
右の耳たぶについてるお揃いのはフープだからフープで合わせようか。…でも涼俺と違ってピアス全然してないからそれは味気ないかも?バーベルとか、キャッチとか…?バーベルならキャッチ変えれるからバーベルにしようかな。
…涼派手でも仕事中にもつけちゃいそうだからデザインは控えめで。あまりキラキラしてないやつ。
嗚呼、後お揃いでつけてるやつ黒だから色は被らない方が良いよね。
キャッチを見始めてから早40分弱。これだけ見ても中々1つに絞れることができず、今やっと5つに絞れた。…女子の買い物をしてる気分だ。
動物をモチーフにしたものだったり、普通の球状のものに軽く模様が入ってたり、十字架になってたり。あまり目立たないものをえらんだつもりだからどれでも大丈夫だと思う…けどこっからどうやって絞ろう。
…全くこういうののセンスがない奴がプレゼント選ぶとこんなに悩むものなのか。
「あれ、君椿のイケメンかれぴっぴじゃん」
「ひゃあっ?!」
「あっ、吃驚させちゃった?ごめんねー」
真剣に悩んでいるところに肩を叩かれてビクッと肩が震える。心臓バクバク言ってる…ビビった…。
俺の肩を叩いてきた人の方に顔を向けると…いつぞやのファーストフード店で涼の過去を暴露したチャラそうな人。
「前はごめんねー?まさか君と付き合ってるとは思ってなくて」
「気にしてないので大丈夫です」
あれのお陰で涼のこと一杯知れたし。そりゃあ勝手に言うなよって怒ってなかったって言えば嘘になるけど…結果的にきっかけをくれたのはこの人だった訳で今は別に怒ってない。
「あー、それまさかプレゼント?クリスマスだもんねー。どれにしたの?」
「…いや、まだ決め中です」
「あら、そうなの。…あ、ここ頼んだら名前彫ってもらえるから。バーベルだからキャッチに頼んでもらった?」
「…そうなんですか。どうも」
名前…それも良いかも。良いこと聞いた。後で頼もう。
ていうかこの人すごい食いついてくるな。涼の知人の中では珍しいタイプ。
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