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俺が渡したケーキと見つめ合う涼。そんなことしても俺が作ったケーキにはならないからな。絶対。
「っぶは、涼さん分かりやすすぎやって…どんだけすーのケーキ楽しみにしてたん」
「ある意味1番楽しみにしてましたね」
「えっ」
「それは残念やったなあ…」
そんなに楽しみにしてたの?!たかがケーキだぞ…?それなのにそう言われると申し訳無くなってきた…。
「…涼」
「ん?」
「あーん」
お詫びと言ってはあれだがフォークで一口サイズにケーキを切って涼の口元に運んでやった。
するとたちまち表情が明るくなってパクリとそれを幸せそうな顔をしてかぶりついた。
「大好き昴流」
「うわわ…っ危ない」
「ぶっ、いや本当涼さん…っ」
それはもう背景に花が見えそうな位の嬉しそうな笑顔で俺に抱きついてくる。
急に抱きついてきたから皿落としそうになったけど、酔ってるお陰でか滅多に見れない表情を見ることができたから許す。
「なんか椿さんって俺が見た最初の印象とは違うな。ワンコ怒ってるとき鬼みてぇだったじゃん」
「最初に俺ただの変態って言ったじゃん」
「や、強ち間違ってない。あれは鬼だ」
「それはルイちゃんに対してだけでしょ~」
「吉柳ーお前化学評定覚悟しとけよ」
「ひぃっ?!ご、ごめんなさい!!嘘です鬼じゃなくて仏のような慈愛の持ち主です」
「だよねー、分かる」
酔っていても琉生いびりは無くならず、涼の笑顔にガクブルと震える琉生。この様子じゃあ俺が優さんの手伝いに行ってるときにも何かされた可能性有り。だって俺を見る目が助けを求める目をしてる。
「…今日は琉生で遊ぶの禁止な」
「や、だってこいつの反応面白いから」
「えっ、面白いで脅すの?!」
「評定」
「ごめんなさい黙っときます」
「…鬼、っつーか大魔王だったな」
「そこに変態も追加ねー」
言った側から琉生をからかって、愁と桂木さんは涼のことを言いたい放題。
だがしかし、完全に否定できないのが悔しい。
兄貴達は琉生と同じになりたくないのか『これに関しては俺達は知りません』オーラを出してる。
…うわあ、上下関係が丸見え。涼一体今まで俺が知らないところで何してきたの。
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