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「君この子の彼氏~?」
「君が来ないから一緒に遊ぼうってことになってたんだけどさあ…だから貸してくんない?」
「ただちょーっと4人で楽しむだけだから」
桐華さんの事の方ですっかり忘れてた3人に今度は俺が囲まれる。…嗚呼、桐華さんもいるし俺と桐華さんの方が正しいか。
…うーん、どうしようかな。喧嘩になるのは日中だし、桐華さんも居るから避けたいんだけど…助けた後のこと全然考えてなかった。
「なあ聞いてる?ピアス沢山つけてる彼氏さーん」
「…っ゛」
1人に方に腕を置かれ、唇につけてたピアスを引っ張られる。引っ張られんの何気に痛いから止めて欲しいんだよなあ…。
「…わんこ大丈夫?」
「……すぐ終わらせるから待ってて」
この状況を作り、俺を巻き込んでしまったことに対してか申し訳なさそうな表情を浮かべる桐華さんの頭をぽふぽふと撫でる。
安心させたくてそうは言ったが、こいつらを追い返す方法が見当たらない。俺のピアスを引っ張るだけ引っ張ったら満足して帰ってくれる連中ならいくらでも引っ張らせてやるけど、そんな訳がないし…。
「あ、それとも彼氏さんも一緒に遊ぶ?」
「5人かよ、流石に無理あんだろ」
「いや、大丈夫じゃね?こういう強気な女って実はビッチなやつ多いじゃん」
「あー、彼氏こんなんだしそうかもな。んじゃ良いか。どう?彼氏さん遊ばない?」
3人が言う遊ぶがどんなものか俺には全く想像ができないが良い意味では無いのは俺でも分かった。
『ビッチ』。そう言われ桐華さんが俺の服を握る手に力を入れた気がして、もう会話を聞かせないように片耳を胸板に押し付け、もう片方を手で塞ぎ、未だに俺のピアスを引っ張ってるそいつらに視線を向けた。
「…何して遊ぶか聞いて良いか」
「はあ?ビッチとやることは1つしかねぇだろ」
「楽しくて気持ち良いことに決まってんじゃん?」
「そうか」
やっと理解できた。ビッチがどうして遊ぶのに関係してんのか分からなかったけど、つまりそういう目で桐華さんを見てたってことか。
ちょっと…っつーかかなり頭来たかも。
「とーかさん、目瞑ってて」
「え、ちょっ…?!」
耳を塞いでいた手を目の方に移動し視界を遮断させる。あんまり桐華さんに怖い思いはさせたくないからさっさと終わらせよう。
予定変更。やっぱこいつら殴る。
喧嘩したっていったら涼に怒られちゃいそうだけど、これは仕方がないってことで。…一応理由あるし…。
「なんか言えよ彼氏さーー…っい゛?!」
「手どけろ」
俺のピアスを引っ張ってたやつもピアスを付けてたのでピアスが埋め込まれた耳たぶを思いっきり引っ張ってやる。あんまり面白くはない。
「さっさと手どけろって言ってんだよ」
「…っ、てめぇ何す……っひ」
「なあ、俺あんま気長くねぇんだけど」
さらに強めに引っ張って、睨んでやるとそいつは震えだして、肩に置かれていた手の力が緩んだところでピアスから手を離して自分でその腕を振り落とした。
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