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「で、昴流君お兄さん本当に…?」
「普通のリーマンですよ」
「本当に?」
「嘘言う意味ないでしょ」
「へぇ…?」
納得してくれてないのか、じいぃ、と兄貴をジド目して探りを入れるように見つめる。
「えっと…?」
「…こういう奴なんで、許してやってください」
「あ、はい」
困ってる兄貴に申し訳なさそうにしながら真さんの代わりに謝る涼。その間も真さんの視線は1mmたりとも動いてない。
「…流星さん」
「はい…?」
そしてその視線を動かすことなく、突然口を開いた。
「上睫毛すっごい長いですね!!え、ちょ羨ま…つけま?エクステ?何かしてるんですか…?」
「なにもしてませんよー」
兄貴の睫毛を興味深そうに真さんが触る。
地の睫毛で密度も小さくて、1cm以上はあるんじゃないかってくらい長い上睫毛。
俺もそんくらいだし、普通だろと思ってたけど真さんの反応からして珍しくて、長い方。女の人はつけ睫毛をしたりしてるけど、こういう睫毛に憧れるのだろうか。
「昴流君も睫毛長いし…」
「彗もそういや長いな」
「遺伝って怖い!!私昴流君のお家の子として産まれたかった!睫毛…!!この位あれば私だってモテてたわ」
「諦めろ、お前はそうであってもモテねぇよ中身が腐ってんじゃねぇか」
「あんたみたいなヤリチンはじゃあ何でモテてたのよ」
「顔が良いからだろ」
「むっかつくわぁ」
「…真さん可愛いし別にそれ以上睫毛長くなくても良いと思うけど」
「…!!聞いた?!涼!!ちょっと聞いた?!!」
思ったことを口にしただけなんだが、それを聞いて真さんが興奮気味に涼の背をバシバシと叩く。
「可愛い!可愛いって!!」
「はいはい可愛いですねー」
「ちょっと何その言い方」
「昴流のは喜んでたじゃねぇか。一緒だろ」
「あんたと違って昴流君は素直な言葉なのよ、嫌味なんて全くないのよ…!!天使からの言葉よ?喜ばないわけないじゃない」
「あー、はいはい良かったな、それは」
「ちょっと!」
「椿先生の兄弟って面白いな」
「そうですかね」
「愁俺にもポテト頂戴」
「どうぞー」
「鬼と対等に渡り合ってる…凄い」
いつものように始まった真さんと涼の言い争い。何時ものことながら真さんが言ってることの大半が理解不能だ。
俺らはそれを傍観しながらフライドポテトをむしゃり。
…琉生、お前はそろそろ鬼から離れろ。
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