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最初はドタバタだったが最後はゆっくり湯船に浸かれて風呂を出る。家族全員で入るのもたまには良いかもしれない。
「戻ったら酒だな」
「…今日何本目」
「まだ0本。炭酸で我慢してんの。偉くね?」
「そうだね」
あの兄貴がまだ飲んでないとは予想外。
やれば出来るらしいのでここは素直に「それが普通」と冷たいコメントはせずによしよしと頭を撫でて褒める。この調子で飲む本数少なくなっていけば良いんだが…。
「お帰り昴流」
「遅かったわねー」
「家族でいちゃいちゃしてきた?」
大部屋に戻ると漫画を読んでた椿3兄弟真っ先にそれに気づきこちらに視線を向ける。
いちゃいちゃ…臣、それは家族相手に使う言葉なんだろうか。
「昴流おいで。髪乾かしてあげる」
「え、あ…うん。ありがーー…」
『イヤァァァァ…!!』
「ひっ…?!」
俺が風呂に入ってる間に用意したのであろうタオルを広げる涼の足の間にちょこんと座ったところで絶叫が聞こえ、ビビって思わず涼に抱きつく。
「な、なに…?」
「あー…昴流こう言うの苦手?」
「ふえ…?…ひ…っ」
何のことだと顔を上げてみると涼の背後に動く屍。…ではなく、そう言う映像。
「うわ、グロ。ゾンビ死んだ」
「良くできてんな」
「…キャストのリアクションが大袈裟過ぎじゃないですか?」
怖くて涼を抱き締める力が強くなる俺とは違って冷静にコメントする3人。
何でこんなの普通に見れるの。無理。気持ち悪い。怖い。て言うかまずそんなの新年早々から見てるの頭おかしいんじゃないの。
「そういうの好きなやつが多いからさ…正月集まったら雪路が趣味でこういう映画集めてるんだけどな、その中から選んで見るんだよ」
「しゅ、しゅみ…」
こんな映画のDVDを集めるのが趣味とか失礼だけど頭絶対おかしい。しかも好きって。本当ここの家系Sの塊だな。
「昴流ホラー苦手だったんだな」
「見れるのもあるけど…ぞんび、むり…こわい…涼見れんの…?」
「んー、まあ見ててストレス発散にはなるよね」
「ならない…!!」
得体の知れない物に追いかけられる映像を見てストレス発散とか無理。余計溜まるよ。
俺だってホラーで見れるのはある。全部苦手な訳ではない。
怖い話とかそういう類いの物とか、明らかに作り物だろってやつとか。これも作り物だろって思うかもしれないが、ゾンビ系…というか追いかけられる系だけは無理。そう言うこと言ってられるレベルじゃない。
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