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1発で色を当ててきた変態とメールのやり取りをしている内に教室の人口は増えていき、30分になって琉生も来た。
後は愁。S.H.R.まで後10分。もしかしたら愁昨日遅くまでバイト入れて寝過ごしてるパターンかもしれない。それで愁が遅刻してくるなんてしょっちゅうだ。俺一緒に行けば良かったかも。
「ふい~…間に合った」
愁大丈夫かなぁ、と思って携帯をポケットから取り出して、ポチポチとメールを打ち出したところで、教室のドアが開き、のんびりとした声が教室に響き渡った。
「おはよルウちゃん、ルイちゃん」
「嗚呼…おはーー…、っ?!」
「えっ…え…?!」
「んえ…?」
携帯から愁の方へ視線を移した所で、思わず固まってしまった。琉生も俺と同じようにとあることに驚きを隠せないでいるようだ。
だって、驚くに決まってるだろ。
ここ数年変わることのなかった髪色が変わってんだから。
日本人らしい焦げ茶色すらも捨てた黒に近い藍色に。
金髪だったり、茶髪だったり、白だったり、愁が髪の色を変えるのは昔はちょくちょく有ったけど、変えてなかったからもう変えないんだと思ってた。
「同じ色買ったつもりだったんだけど違っててさー、違う色でやんの変じゃん?だからもう一層の事全部染めちゃおうかなーって。でも結構良い色じゃない?遠くから見たら黒だし」
「…前よりは、色落ち着いたかもな」
「でしょー?」
色は綺麗だと思う。どちらかと言えば黒っぽいし、今までの色と比べたら目立たない。
…と、言っても近くから見たらやっぱり藍色だ。
このくらいなら涼も怒らない…か?
どうだろうか。でもパッと見は本当に黒色だから教頭の目は誤魔化せるんじゃないだろうか…。否、校則違反とか言われたらそこで終わりなんだけども。
「全体染めるなら地の色に合わせて欲しかったんですがね。…まあ目立たないし良しとしましょう。魔咲君が?やっと高校生らしい姿に近づいてくれたことなので?大目に見てあげますかね」
「あぁ…?」
S.H.R.が始まり、真っ先に気がついたその変化に下した判定はギリギリラインの合格。そして挑発も忘れずに。
そうしていつも通りの朝が今日も例外ではなく始まった。
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