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「…で、これが名詞節?ってthatで節だからこの中にも文型がある。その節の中に関係代名詞?が本当はあってそれが省略されてるから区切りとしてはこう」
「…おお…成る程」
放課後までに一応は問題集に載ってた文法に全部目を通せて、何とか教えれる程度にはなった。
だけど、やっぱ英語教えんのに限界を感じる。自分でも教えてて何言ってるのか分からなくなる時がある位だ。
「正直、難しい文章はこうやって考えていっても良いと思うけど1文を何往復もして読まずに左から右に読んで行く癖をつけた方が良いと思う。頭の中で勝手に整理してくれるから」
「無理。俺それ出来る段階にいない」
「…逆に俺はこっちの方が難しいんだけどなぁ…。How foolish yo...」
「それ馬鹿にしてるよな??」
…この位なら文法に縛られなくても出来るのか。…やっぱり慣れかぁ…。俺の感覚で問題解かすのは諦めよう。
「熟語とか、動詞の書き換え…?は全部出来てるんだけどなぁ…前置詞辺りからもうアウトだな」
水瀬さんの問題集と、ノートを交互に見てみる。
多分この人基礎は出来てるんだと思う。ちゃんと単語の意味は分かってるから。だから穴埋め問題は大体合ってる。
問題は、応用。英作文とか、これみたいな長文とか。文章が続いたり、自分で文章を考えるとなると無理になるパターン。
センターはマーク式だから英作文は出ない。
…と、なるとするべきなのは英文に慣らせること、だな。
「水瀬さんさ、良いよ問題解かなくて。問題は要らない」
「えっ、や…問題無かったら問題じゃな…」
「どうせ英文の問題なんて私は生徒ですって文でじゃあ私は何ですかって聞いてるようなもんだし。基礎出来てるから解くだけ時間の無駄。もう全然時間ないからこれに載ってる長文を1週間位ひたすら訳して。他の科目が大丈夫そうならこっち優先してやって。7日だから一応他の勉強のことも考えると…20題位は訳せるよね」
「え…む、むり…」
「俺がバイト入れてない時は教えてあげるし分からなければ電話してくれたら教えてあげる。何分で訳せとか言ってる訳じゃなくて1日2.5題は絶対訳せって言ってるだけ。…1時間2時間かかっても訳せないならまぁ、長文無理だよね本番」
「…あっれ狼城ってこんな鬼だったっけ…いつもふわふわしてる癒し系…」
「センター、やばいんだろ?」
「…やらせていただきます」
「ん。じゃあ今日ここ訳して」
1番最初にあった長文のページを広げて指示を出す。嗚呼、辞書は要らないよね。こんなんに頼ってたら本番解けないし、単語の意味はちゃんと分かってる訳だし。だから没収。
「分からなかったらその文は飛ばして、次の文を訳してくれて良いから。頑張れ~」
「……狼城が鬼…」
鬼じゃないよ、そこまで俺厳しいこと言ってないもん。
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