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涼にこれ以上煽るな、立てれなくなっても知らないぞと脅し?をされ2日目のデート。昨日行ってない場所に行き、今日はお土産も買ったり。
そうやって2人だけの時間を過ごした2日間は1年分の幸せを使いきった並に充実していて楽しかった。
また地元のところ以外も行きたいなって話をしたら涼が笑顔で頷いてくれて、楽しみがまた1つ増えた。
どんどん増えていく涼との約束。
少し前まではゼロだった約束事が涼と時間を共にする分だけの量を今では抱えてる。俺そのうち涼との約束で1年の全部が埋まってしまうんじゃないのか…なんてそれは言い過ぎか。
「昴流、大丈夫?荷物半分もってあげようか?」
「んー…、この位ならだいじょーぶ」
そんな楽しい時間も終わって、マンションの前まで送ってもらった俺は大量の荷物を持って車から出る。
涼が手伝うって言ってくれたけどそれは断った。マンションにはエレベーターがついてるし、ただ袋が大きいだけで重さ的には1人でもどうにか出来る。
それに、出張にデートと休みなしだったから早く家に帰って今日の夜くらいは涼にゆっくりして体の疲れをとってもらいたい。
「ありがと、デート」
「ふふ、楽しんでくれて良かったよ」
「んっ…」
俺が出た助手席側のドアから身を乗り出して、俺の額の上でリップ音を鳴らす。涼のこの2日間の思いが込められているようなキスだった。
「じゃあね昴流。また明日」
「ん。お休み」
「お休み俺の天使ちゃん」
別れ際にもう1度キス。今度はちょっと深いの。
これ以上してたら離れたくなくなるって直前で止めて、涼に手を振ってからマンションの中へ入っていった。
「ハニーお帰り」
「ひっ…?!た、ただいま…」
鍵を開けて家に入り、リビングに入ったと同時に突進してきたその人にその勢いのままで抱きつかれた。
その登場の仕方に驚きながらも挨拶と抱擁をし返す。
「デートどうだった?」
「楽しかった。…あ、これお土産」
「今回も大量~ありがと昴流」
持っていた紙袋3つを兄貴に渡す。兄貴はそれを受け取って俺の額にキスをしたら、スキップ気味にリビングの中央に移動し、紙袋の中にあったお土産を机に広げた。
「うわ、うまそ。今日全部食べたい衝動に駆られる」
「菓子は逃げねぇって」
1日分で買ってきたつもりのないそれを、一瞬で平らげそうな目に苦笑してしまう。兄貴が甘党だから甘そうなものばかり買ってきた菓子は、どうやら無事に全部兄貴に全部気に入ってもらえたらしい。
兄貴に買ってきたとは言え、この量を全部一気に食べるのは体に悪いし、これから夕食だから3つまでって個数制限。そうしたら兄貴はしょんぼりして、少ない、なんて文句を良いながら1つ包装を解いて、中のお菓子を頬張った。
「うま」
「それは良かった」
「あ、でもハニーのお菓子には負けるよ?」
「そんなこと俺聞いてないから」
比べろなんて言ってないのに品物と俺が作ったのを比べて「だから安心して?」と訳の分からないことを言ってきた兄貴に思わず噴き出してしまう。
安心してって何だよ。別に俺兄貴に好評価されたお菓子に嫉妬?した訳じゃないから。と言うか店のと自分のを比べるつもりなんてない。どう考えても店のやつの方が美味しいに決まってるじゃん?
「…って兄貴それ4個目じゃん」
「美味い」
「美味い、じゃなくて」
「あいて…っ」
いつの間にか塵となった包装が4つに増え、それを見て溜息を吐き、兄貴にゲンコツを入れる。俺3つまでねって言ったのに。お菓子になると愁と同じで歯止めを知らない。兄貴が気に入ってくれたのは嬉しい。買ってきて良かったって思う。でも今から晩飯作るのにそんなに食べてたら食べれなくなるだろ。
「今日はもう駄目」
「あと1個」
「駄目。直ぐご飯作るから我慢して」
開いていた箱を閉じて、全部の菓子の箱を没収。もし食べるんなら飯食べてから。それなら俺も食べ過ぎない限りは何も言わない。
「はにぃ…」
しゅん、と明らかに低くなってしまった兄貴のテンション。そんなに菓子が好きなのか。甘党の人って一度食べたら止められないの?
そんな風にされてももう俺が言った上限を越しちゃってるんだから俺は妥協したりなんか…。
「…本当に後1個ね」
「やった」
予想以上に凹んでしまった兄貴が見ていられず、つい1つあげてしまった。俺の馬鹿。
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