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清水寺の後は金閣寺とか、南禅寺とか。この場所を修学旅行に選んだだけあってマジでお寺と名が付くものばっかを見て回った。
愁が金閣寺で「これが金じゃなくてお菓子ならな」とコメントをマジトーンで零してたから笑ってしまった。愁、お前それ魔女に捕まるぞ。奈良公園では鹿せんべいって鹿のおやつ?が買えるからそれを買って鹿にあげたり。
面白味がないと言えばそうだし地味って言えばそうだけど俺にとっては楽しかった。中学のときも楽しかったけど、今年の方が何倍も楽しい。
気づいたら今日の分はもう終わってて、ホテルについてしまった。
部屋に入ったらまず飛び込んだのはベット。歩きすぎて足がもうへとへと。涼のマッサージが恋しくなる。
「風呂っていつ?」
「俺らは最初だから後20分後位だな」
夕食はホテルに来る前に食べてきたから風呂までは自由時間。コンビニに行ってた奴もいた。
風呂は大浴場みたいで、ちゃんと時間が決まってる。…あ、そっか。風呂って大浴場。今の今まで忘れてた。
「風呂って何人くらいで入んの…?」
「5・6部屋一気にって言ってたし20人前後だろ」
「え、多くね…?」
思っていた以上の人数に硬直。そんなに多いとは思ってなかった。どんだけ広いのここの大浴場。…否、まぁ、うん。普通の宿泊施設だもんな。広くて当たり前だよな。
あー、でもどうしよう…。涼に剃られたところ、何とか生えてきてはくれたけどまだ元の長さには程遠いし、濃くなるどころか薄くなった気がしてならない。あんまり見られたくないから少数なのがありがたかったのに…。大丈夫?俺が気にするほど見られたりしない…かな?
「ルウちゃん嫌なの?大浴場。キスマーク多いから?」
「え、あ…うーん…?」
キスマークはそこまで。涼俺が修学旅行で見られるのは恥ずかしい控えてって言ったら本当につけることが減って、俺が見た限りでは目立つほどには付いてない。太股とかついちゃってるかもだけど。だからキスマークは大丈夫だと思うんだけどなぁ…。やっぱりその、あれ…。うん…。
「…俺、その…下…」
「下…?嗚呼…、そっか。ルウちゃんそう言やあかなり薄いよね」
一単語で分かってくれたのは流石愁だ。そこには感謝。薄いから見られたら嫌とか全部言うことが恥ずかしい。…まぁ、遺伝子的なものに加えて物理的な薄さがあることは愁だって思ってもみないだろうが。
「…あー、そう言うことな。そこまで気にするほどなのか?」
「ルウちゃん中2でやっと生え始めたんだよね。身長的問題もあるんだろうけど元々生えにくい体質なんでしょ。流星さんも薄めだった気がするし…」
「嗚呼…成る程な。まぁ、大丈夫だろ。ただ洗うだけだし、ずっとそんなとこ見てる奴いないから。毛の薄さなんて人それぞれ」
「ほ、ほんと…?」
「お前が思ってるほど周りは見てない」って琉生に言ってもらえて安心。一緒に風呂入るのなんて愁と涼と、後家族位だから…。後夏休みに旅行につれていってもらった時大浴場でジロジロ見られたから大浴場なのが不安だった。否あれはキスマークが原因の大部分を占めてるんだけどさ。
そっか、じゃあそこまで気にする必要ないんだな。恥ずかしくなくなった…訳ではないけど。
「ほら、そろそろ俺らの番だし準備して行くぞ」
「あ…うん」
琉生に言われ、ベットで寛ぐのを止めて今にも寝たいのを我慢して起き上がり、スーツケースを開けてせっせと俺も準備する。
シャンプーとか無いかもと思って持ってきたけどホテルだしあるかな…?一応持っていってとこう。後タオルと、それから着替えも。
それを全部小さい鞄に詰めて立ち上がる。まだちょっと俺らの番には早いかも。…大体の時間だし良っかそこは適当で。
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