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「昴流リップ~」
「買わないって言ってるだろ?!」
店を出た後も諦めが悪いこの馬鹿。即却下だそんなもの。
「それに!味ついてんのどうせ最後まで使わないだろ!」
「…うーん、それを言われるとなぁ…」
ほら見たことか。俺は知ってるぞ。涼が飽き性なこと。
それつけてキスしてみたいって思い付きで買ったところでどうせこいつは1・2回試したら飽きてどこかにやしてしまって、普通のメントールのリップを買うんだ絶対。それなら最初から普通のを買え。勿体ない。
「あ、昴流が使う?」
「俺別にリップつける必要ないし」
自分が使わなくなったものを俺に消費させようとすんな。馬鹿。生憎俺はリップつけるほど唇荒れてません。まぁ荒れてても自発的に付けねぇと思うけど。
「諦めろ」
「…ざーんねん」
良し、やっと諦めてくれた。一安心。
「…あ、リップが駄目なら実物を一緒に食べれば良いな」
「…?」
「ほら、ポッキーゲームみたいな要領で。と、なると大きい苺がいるなぁ」
「~っ!もう!!」
良いことを思い付いた、とリップの代わりを閃いたらしい馬鹿。そう来るか。次から次へと意味が分からないことを思い付きやがって。煩悩の塊だ涼は。
「それも、しないからな」
「食べるくらいなら良いじゃん」
「し!な!い!」
「ねー」って同意を求める目をしても駄目なものは駄目だ。
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