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とは言っても、誰にも話さないでいるには俺の精神がやられそうだから、愁にだけは休み明けに学校で伝えた。愁を選んだのは、愁も狙われてるようだったから…なんだけど、ストレートに話しすぎたかもしれない。
「先手必勝。殺すか」
話せば話すほど、愁の機嫌が悪くなっていき、話し終わると愁の周りは殺気で溢れていた。
本当にしそうなトーンで言われたが、殺すのは駄目だ。殺すまで行かないとしても、あいつに攻撃を仕掛けた時点で、動きを変えてくる可能性があるから殺る程度を変えたところで却下なんだけれども。
「とりあえず多分学校の外であいつに会わなかったら大丈夫だと思うから…」
「どうだかな。気が変わるかもしれねぇぞ?」
「う…」
そう言われると返す言葉もない。
俺が言ってるのは昨日のことで、『今日』あいつがどう出るか変えてくるかもしれない。
「…髪染め直すか」
「え…染め直すのか?」
仕方ねぇ、と溜息を零して愁が藍色の髪をくるくると弄る。全体藍色の髪を染め直す、ってことは髪色を変えるってことになる。何でまた急に。
「俺のイメージって勝手に"青"って印象づけられてんのを逆に利用?偶々青に落ち着いてただけで髪色なんて安定してねぇのにな」
「あー…」
つまりのところ、保身。愁の特徴は『青の悪魔』って言われてる通り"青色"。てことは他の色なら、例え学校外で朝生田や、そのお仲間に会ってもそいつらの目にヒットしない可能性が高い。
それでもこの学校は優等生が売りだし?髪色で怪しまれて声をかけられたとしても、愁は嘘で乗りきるんだろうからそこは大丈夫だろう。愁にとっては今、自分の象徴と周りから思われてる色を身に付けてる方が危険?
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