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涼が寝室から出ていって、多分5分とかそこら。見つからないんだろうか、涼は戻ってくる気配がない。
5分って時間は短いようで長くて、涼の体温で温もっていた体は冷えてしまった。今の体感温度が普通なのだけれども、涼に触れたあとだからか少し、寒く感じる。
寝室も、この大きい部屋に一人でいることなんて殆んどなくて、それを意識してしまうと心細くも感じる。
恐らく、普段ならばないであろうその感情が存在するのは、行為中だったから…なんだろう。涼の体が、一番俺の近くにいる時間の直ぐあとに、1人になってしまったから、敏感に感じ取ってしまう。
涼の「待てる?」って質問は、心配しすぎだと5分前は思ったけれども、案外そうでもなかったらしい。
心細さを埋めるために縫いぐるみを抱き締めてみた。抱き枕…と言うには小さい、けれど決して小さい訳でもないこの犬…狼?は涼のお気に入りで、大事にしているのが伝わってくるくらいに涼の匂いが染み付いていて、気持ちが紛れた。
「すーばる。ごめんね、見つけるのに時間かかった」
「あ…、」
縫いぐるみの手をふにふにと握って待っていると、戻ってきた涼の手にはボトル。パッケージがいつもと違う。
「いつも使ってる奴は切れてたから試しも兼ねて。前のも粘度は強めにしてたけどそれよりもちょっとねっとりしてるかも」
「へー」
ねっとり…ってことは普段のよりも滑りやすくなる、ってことなのかな。潤滑剤には詳しくないから、そこはもう涼に任せる。
「あ…なんか、とろとろ?してる」
容器から出されたそれは涼が言うように、前よりもとろみが増した気がする。触ってみると結構違う。
「俺が見た中ではこれが一番粘度高いかなぁ。…まぁ、濃すぎても違和感あるかもしれないし、あったら直ぐに言って?」
「わか、った」
こくんって俺が頷くと、涼はちょこっとだけ出していたローションを追加で手にかけてそれを指に絡めていく。涼の綺麗な指がローションで光るのは少し厭らしかった。そして十分に濡れると涼の指は蕾に触れる。
「っ、ぅあ…?」
ローションがついた手と言えど、液が分泌されるわけもない場所なんだから侵入すれば引っ掛かりがあるときもあるのに、今回はもう、すんなりと涼の指を受け入れる感覚に戸惑いを覚えた。
粘り気が強いからなのか、壁と指との間にワンクッションあるみたいだ。
「…は、凄いな。1本なら簡単に入る」
「ん…、ぅ、ふぁ…」
新しいローションの粘度に感心しながら涼が指を動かす。くるっと回したり、挿れ出ししたり。どんなに動かしても引っ掛かりはなく、苦しさもあまりない。粘度だけでこんなに変わるんだから結構ローション選びは重要らしかった。
「どう?違和感ある?」
「な、い…っ」
「そう?じゃあしんどくは?」
「だいじょ、ぉぶ…」
「そっか。…それなら次からこっちにしよっか」
「ん、っ…ぁ…」
このローションは涼に気に入られ、こっちに乗り換えることが決定された。
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