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仮にも仲間に「しぬか?」って脅しはどうなんだ…?と俺は思うんだが、『赤』内ではよくあることなのか、彼らはそう気にしていない様子だ。
「冗談で野郎を輪わす訳ねぇだろ。考えてみろよ」
「…ッチ」
「で?どうなんだよ、ボス。ヤれんのか、ヤれねぇのかはっきりしろよ」
しかも、朝生田が相当ご立腹なのをわかっていてこの発言だ。『ボス』って呼ぶからにはチームとして一番上なのは朝生田なんだろ?それなのにこんな感じで良いのか?つーか、これが普通なの?否、そりゃあまぁ、平等であることは大事かもしれないけれども。
言ってることは分からないけど、こいつらの仲はあまり良くなさそうだと、少なくとも朝生田は嫌ってそうだと言うことだけは分かった。
「…やりゃあ良いんだろ」
中心になっているのは俺なんだろうけどその俺が会話についていけない――と言うか置いていかれてしまったので、客観的に彼らを見る。そうやって傍観を決め込んでいたら急に朝生田がよく分からない要求に承諾してしまった。
「少し、我慢してくれ」
「え、…っゃ…?…ひっ…」
何をするんだろうという視線を朝生田に向けていたら何故か、抱き締められた。それだけでも理解不能なのに、また尻を触られる感触。今度は朝生田に。
だけど、朝生田と先の奴との違いは触り方で、朝生田のは涼に似ていて…。そう、"愛撫"に、近くて。
「悪い、先生のこと考えてくれて良いから。直ぐ終わらせる」
「ん、ゃ…っ?ぁ、ぅ…」
どうしてこんなことされてるのかわからなくて、朝生田の方を見ると、凄ぇ申し訳なさそうな顔をしてて、俺だけに聞こえる位の音量での謝罪もしっかりと聞こえた。
何で涼が急に出てくるのか、その理由を考えて、やっと話が少し読めた気がする。
朝生田にこいつらが求めていたのは"こう言う"行為で、朝生田の『兎』とは、こいつのお気に入りのことなんだ。セックス込みの。で、朝生田が拒めばこいつらに俺らを「貸す」ことになるから、朝生田は仕方なくするのを選んだ?「貸す」ってのはまだよく分からない、けど。多分そんな感じ?
でもそれはそれで疑問は残る。これじゃあ、まるで。朝生田が俺をこいつらから遠ざけるだけじゃなくて、俺を守ろうとしてる…みたいで。電話で『赤』の人間として俺ら…俺と愁を狙っていると発言していたこいつがとる行動としては違和感しかない。
「耳、ごめんな」
「へ…?…っぁう…」
「…ヒュー」
朝生田が俺の耳を触ってきて、くるりと軟骨をなぞった後、朝生田の顔が近づいてきて。涼は噛んだり舐めたりしてくるから、反射的に身構えたけど、その感触が襲ってくることはなく。
朝生田の吐息は当たるけれど、触っているのは手だけ。多分、お仲間さんには舐めているように映る角度を計算してやっているん、だと思う。慣れてんなぁ……否、そうじゃなくて。
態々俺に何処を触るかを触る前に謝罪と共に伝えてくれる。それは、本当に俺に対して申し訳なく思っているからなんだろうけど。もう、本当にこいつがなに何考えてるのか分からない。何が目的?
「んっ、ふ…っ」
擽ったくて、ぎゅうっ、と目を固く閉ざして朝生田の指に耐える。触られることに対しての嫌悪感は、朝生田の仲間にされた時と違いない。その違いは多分、朝生田がこうしてきてる理由がちゃんと分かっているから、なんだと思う。分かっていなかったら不快感から逃げていたんだろう。でも、そろそろ擽ったすぎて我慢できない。
「……なぁ、もう良いだろ」
首を一度横に振って朝生田の指から逃げると結構あっさりと、触るのをやめた。俺が許せるラインでの行為しかしないつもりらしい。
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