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無言の呪いを掛けていると兄貴から返事が返ってきた。
それには『仕事の同僚と飲んで帰るわ(`・ω・´)』と可愛く顔文字付きで書かれていて。
俺は椿の家に今日も泊まらせてもらうことになった。
…で、今は時間も時間になったので夕飯を食べている。外で。
あああ、勿論服は自分のだ。服が洗い終わって、乾いた後だ。
誰があんな格好で外に出るか。
泊まらせてもらって何もしないのは悪いと思って俺が作ろうかと思ったんだけどこいつ全然調理器具家に置いてなくて出来なかった。
椿曰く料理なんて時間の無駄…ならしい。いつも弁当を買うか外食で済ましているようだ。
兄貴よりはマシだが、そんな不健康な食事をしていて栄養が偏らないか心配だ。
「俺はお前が料理できるってのに驚いたがな」
「…あんま大したもんは作れねぇけど」
レシピ見たら作れると思う。
家庭で作れる料理はある程度出来るが、凝った物は作ったことないからそう言う奴は出来るかどうか分からない。
「出来るってだけでも凄いわ。俺ぜってぇ無理」
「しようとしてないだけじゃ…」
「違いない!」
椿ならやろうと思えば料理くらい簡単に出来そう。
やってない理由が出来ないからじゃなくて面倒だからで、包丁を握らせればパッパッと作ってくれそうだ。
「…1回作ってみたらどうだ。」
「え、やだ。…昴流が作りに来てよ」
「毎日出来るかよ馬鹿」
さらっと無茶振りをしてくんな。
毎日毎日椿の家で夕食作って、自分の家でも作ってって…出来る訳ねぇ。俺が忙しすぎて倒れる。
やれるとしたら家で作ったのをおすそ分け…?
でも俺と椿の家の距離「おすそ分けしにきましたー」…って距離じゃはない。これも俺が倒れてしまいそうだ。
「じゃあ俺の昼食作ってよ。学校の時」
学校での昼食ってことは弁当ってことだよな?
兄貴と自分のを作ってるし…1人増えるくらいなら、まあ…、いけるか?
一気に作る量が増えただけで掛かる時間はそう変わらないだろう。
でもお前はいつもいきなりって言えばいいの?
普通料理ができるなら俺の弁当作って…って流れにはならないと思うぞ。
何段階か吹っ飛んでる。
「否、だってお前が作ったものだぞ?…食べないと駄目だと思わない?」
ごめん、同意を求められても…。
当然のように言ってるけどちょっと俺には分からない。
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