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「椿とのセックスどうだったの?」
「…は?」
翌日の月曜日、学校に来たなり愁に聞かれたそれにフリーズ。
「おはよう」レベルの軽さで聞いてくるから頭の整理が追い付かない。
「どうだったの?気持ち良かった?」
その質問に固まったままでいる俺に、それはもう面白いネタを聞くかの如くな表情をして、もう一度聞いてきた。
出来ればもう聞いてきて欲しくなかったかな。
「……お前に教えることじゃないだろ」
「言えない位に気持ち良かったの?」
「…っな…そういう意味じゃ…っ、!」
愁の予測出来なかったその解釈にぶわわ、と顔が熱くなっていく。
わたふたとする俺に、愁は「かーわいい」と赤くなった頬に唇を落とした。
「ルウちゃんは恥ずかしがり屋さんだもんね。ま、あいつ上手そうだし、それに絶倫ぽいしねぇ。ルウちゃんがもう止めてって可愛く泣いちゃってるのが目に浮かぶよ」
「…聞け、馬鹿!」
確かにお前の言う通り…その、気持ち、良かった。
何でそんなに予想だけでそんなにも当ててくるのか不思議な位お前に言ってることは当たってる。
だけど決して恥ずかしがって教えないと言った訳じゃなくて…。
ただ言いたくないと思ったなのに聞いてたらあの時のことを意識してしまって血液が沸騰する。
愁を睨んだら愁はケラケラと笑って俺を可愛い可愛いと頬をつついてきた。
…これがこいつの狙いなんだろうな。
本当、いい性格してる。椿も、こいつも。
「…ふん」
「あ…ルウちゃん怒らないで?!ごめんね…?!」
ぷい、と愁から視線を外し机に突っ伏すと愁が慌てて謝罪の言葉を入れてきた。
謝る位なら最初からしないで欲しい気もする。
「ルウちゃんほんと!ほんとごめんってぇ…」
「…んぅ…」
わしゃわしゃわしゃわしゃと俺の髪を撫でて必死に謝ってくる愁。
仕方ないので許してやることにする。
「…お前、これどうした…?」
「んー?…嗚呼これね」
顔を上げると、今まで気づかなかったがこいつの右の拳に絆創膏が貼られていた。結構でかいの。
こんな風に怪我するの何て高が知れてる。
「お前、喧嘩したの?」
喧嘩はあまり強くないからとナイフを護身用に持っていつもは喧嘩を避けているのに。
考えられるのは一昨日のあれ。愁が特徴を聞いてきたあいつだ。
「あいつね直ぐ見つかったよ。半日で居場所特定出来たわ。名前と高校教えてあげようか?乗り込む?」
「…や…俺は良い」
半日、あれだけの情報で半日で見つけれるなんて怖い。しかも名前と学校もとか怖すぎ。
下手したら警察よりもこいつの情報収集力は上かもしれない。
俺は仕返しとか考えてないからそれは良いとして。
半日ってことはもう1つ。こいつがそいつに会う時間は結構あったってこと。
やっぱり、この傷はそれ関係か…?
「…まぁ、ルウちゃん泣かせて無理矢理バイブ突っ込んだ分はね~」
「…別にしなくて良かったのに…」
「うぉ…っ?!!」
けろっとして言う愁。殴るのは喧嘩にならないように避けてるこいつがあいつを殴った。
俺等も悪い訳でこう思うのはどうかとも思うけど、嬉しくて。ぎゅうう、と愁を抱き締めた。
「あり、がと…」
俺の為に怒ってくれて。そんな誰よりも優しいお前が好き。
「…でも、怪我はして欲しくねぇから…」
「…あんもうデレ期のルウちゃん大好きかわい~」
「ひゃ…?!」
「ごめんね、気を付ける。次からはメリケンサックでも使うから」
ぎゅうぎゅう、と抱き締め返して擦り擦りと頬擦りをしてくるそいつ。
最後最後。野蛮な単語聞こえたぞ。
メリケンサックって…うわいってぇ…。
愁が怪我しないなら構わ…なくねぇよ。それ逆恨み買うコース。止めろって。
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