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これが終わればあれが始まって。
そんな時の流れは俺にとっても、この学校にとっても例外ではなく、また新たなイベントが始まろうとしていた。
本当に学校ってのは面倒なものだと思う。
「文化祭の出し物だけど他に何か案あるやついるー?」
黒板に書かれたものを見て、そう言うのは委員長の吉柳。
そう、あいつ驚いたことに委員長なのだ。
お馬鹿の子のあいつが、委員長なのだ。
こう言う役割は馬鹿であっても務まるらしい。
今は来月の文化祭についての話し合いの時間で、今出てるのはざっくり分けるとカフェ、劇、展示の3つ。
その3つの中でどう言ったのが良いのか10個くらい案が出てるけど正直何でも良い。
文化祭、ってのは初めてだ。参加するとしたら。
俺と愁そういうイベントの時は常にサボって来たから。
だから、用意とかも初めてだな。やるとしたらの話だけれども。
「カフェとかしたらルウちゃんの独壇場だよね。本音ルウちゃんよりも料理出来る奴ここにいないと思うし」
「…俺は菓子なんて作ったことないぞ」
確かに俺は料理を日常的にしている。
だけど、作ってる部類が違うというか…。俺作ってんの飯じゃん?でもこっちは菓子じゃん?
菓子なんてどう作るのか俺は分からないから女子の方が菓子を作るのは上手いんじゃないのか…?
ほら、良くバレンタインとかでわーきゃーしてんだろ。
「いやルウちゃん基本器用だから出来るよ。プロ並みのクオリティで」
「無理に決まってんだろ…?!」
1度も菓子なんて作ったことの無い俺がまさかのプロと対等。
お前それ全国の菓子職人喧嘩売ったぞ。謝っとけ。馬鹿にしてたら殺されるぞ。
誰にって菓子の1部の熱狂的ファン?
「でもさあ、『執事・メイド』、『男女逆転』、『仮装』…マニュアル通りかよって言いたくなる位…定番だよねぇ。そしてどれも微妙。これなら展示とかの方が俺は良いかも」
愁が言ってんのはどう言ったカフェにすんのか。
確かに、どこでもありそうな物だよな。だからか聞いただけじゃあパッとしない。
だけど他にインパクトあるものが思い付くのかって言われると思い付かないんだよなあ…。
展示の方が良いってのも分からなくはない。当日何もしなくて良いから。
模擬店だったら店番をしないといけない。
でもさ…、
「展示も展示で面倒じゃねぇか?」
用意とか。用意とか。
まぁ、参加するとしたらの話だけど…!
「否…それ言ったら全部面倒じゃん…どれも用意あるよ…」
…まあ、そうだけどよ。
俺等にこういうイベント向いてねぇな。
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