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一般入場が始まって、真さんのサークルに立ち寄る人も増えてきた。…どうやら真さんはその作品のクラスターの間では有名な人らしい。それもあってみるみる内に在庫が減っていく。
…そして真さんがサークル参加しているイコール涼と言うことで、涼目当てで来ると言う人も。男の人が売り子をするのは買い手の女の人には抵抗がある人も居るみたいだけど、涼に対してはそんな感じはなくて、楽しそうに会話をしている。…因みに今真さんは居ない。他のところを見て回ってるみたいだ。
「涼くん、隣の子は?リアル紫音くんでヤバイんだけど」
「ん?嗚呼、この子は俺が連れてきた子」
「…んぅ…?」
それを傍観していると、ポンポンと俺の頭を涼が撫でてきた。俺が話題になったらしい。
「可愛い天使…紫音くん過ぎて鼻血でそ…」
「はは、ティッシュ詰めます?」
「まだ出てないから大丈夫。…ねえ後で2人撮りたいんだけど大丈夫?」
「あー…俺は良いですけど、…昴流は?」
とるって写真を撮る『とる』だよな…?
「…そのくらいなら大丈夫」
こう言うところで、コスプレしてる人を撮る人がいるのはテレビとかで見てたから知ってたけど、まさか自分が声をかけられるとは思わなかった。声をかけられるとしたら涼なんだろうなあ、って思ってた。涼は本当に似合ってると思うし……格好良い、から。
「やった!」
「ああ、でもいつもの事ですけどネットには上げないで下さいね」
「分かってるわよー、…じゃあまた後で来るわね!その時によろしく」
「はいはい」
「紫音くんの子もまたね」
一通り見てからまた来るらしく、女の人がその意を込めて俺に手を振ったので、へらりと笑ってそれに振り返した。
「…昴流頼むからその笑顔ばら蒔くの止めてくれ」
「え」
女の人が離れていくと、涼に笑顔禁止令を出された。何故に。
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