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24-3
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翌日目が覚めたら朝の8時。
腰は少し痛いけど余裕で歩ける。俺体力結構あるな。
隣を見るともう涼は起きたみたいで居なかった。
洗面所の方で音が聞こえるから多分顔洗ってる。
モソモソと起き上がり、床に転がった自分のスーツケースから今日の服を取り出す。
全部涼が選んでくれた奴。それに身を通すと俺も洗面所の方に向かった。
「…嗚呼、昴流おはよ。腰平気?」
「おはよ、そこまで痛くない」
「良かった…。ごめんな昨日は」
「いいよ…もう風呂ではしたくねえけど」
「はは、そうだな俺逆上せそうになったし風呂では当分はいいかな」
「当分?!!」
またお前やるつもりなの?マジでそれは勘弁だぞ。
「嘘嘘」
俺には冗談に聞こえなかったけどな。
…まあ、でもそこでやりたいって涼が言ったら折れるんだろうな。俺って弱い。
「今日どこ行きたい?」
「んー俺東京良くわかんねえから定番のとこ」
「定番かあ…、スカイツリーとかそこらへんでいっか。それなら今日は電車の方が良いかもな」
「電車?あー、そうだな」
観光なら歩きの方が良いとこもあるし、観光の定番なら車で行くには混んでるとこもあるかもしれないし。…俺電車あんま乗ったことねえからそこは涼に頼ろう。迷子にならないようにしないと。
「…いやでも電車か…あんまり…ああ…でもそれしか方法はないか」
「ちょっと嫌だけど…」と後付けし、悩むそぶりを見せる。何か不都合なところがあったのだろうか。
「いや、お前すげえ色気ムンムンなんだよ、俺が悪いんだけどさあ…ちょっと心配で」
「な…んなことねえし!!」
真面目な顔でいうと思ったらそんな事かよ。何が色気ムンムンだ。
「いやでも実際出てんだよな…まあ俺が隣にいるから襲わせはしねえけど」
「襲われない!」
「お前鈍いもんな、仕方ねえ」
なんだよもう…襲われもしないし、鈍くもない…周りに何度か言われてるような気もするけど兎に角俺は鈍くない。
鈍くない…はずだ。
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