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「ぁ…」
どうしよう、見られた…。
涼の服着て、涼の匂いを嗅ぎながらしてるとこ見られた。
「…ねえ、何してたの?俺の服着て」
「…っ」
「何も言わないんじゃ分からないぞ?」
ギシ、と軋む音を鳴らし、涼がベットに乗ってくる。近づいてくる服や枕なんて比べ物にならないくらいに濃い涼の匂いにきゅんきゅんと奥が疼いた。
何してたのって…分かってる癖に俺に言わせようとしてる。涼のサディスト。
「…昴流俺に教えてほしいな、何してたの?」
「…ぉ、なに…」
「へえ?じゃあ俺の服は?」
寂しくて寝巻きの代わりに着たけど今は自慰のおかずにしてました。
…何て、言えるわけない。
だってこんなこと言われたら涼怒るかもしれない…。
「…ごめんなさ…ぃ」
「どうして着てるのか聞いただけなのに…悪いことでもしたのか?」
「だって…」
涼にとっては嫌なことだったかもしれないし…。
「…昴流怒らねぇから、言って」
…そう言われても、よく有るじゃん。
怒らないからと言われてちゃんと言ったら「なんでそんなことしたの!」って怒られるやつ。そのパターンかも…。
「ほら、言えよ」
ちょっと冷たい声。言わないから怒ったのかな。
…どっちにしたって涼が怒るなら、後で謝るって行動ができるほうの方が良い、よな…?
「…お前の服着たら安心できて…」
「安心したからオナニーしたの?」
「っちが、本当は寝るつもりだったんだけど…体が熱くなって、敏感になって…」
「…え?」
「…それ、で…涼の匂い…嗅いだら余計に酷くな、って…我慢できなくて…お前の匂い嗅ぎながら…っして、た…」
顔を真っ赤にしながら最後になるにつれ声は小さくなっていったが、全部言い切ると、涼の方をチラッと見た。固まってる。
「…やっぱり、嫌だった?」
「いや…俺の匂いでムラムラきちゃう昴流可愛すぎ天使とか抱き潰してやりてぇとか思ってることは色々とあるんだが…最初らへん何て言った?」
「え…?お前の服着たら安心できた…?」
「その後」
「寝るつもりだった」
「もうちょい」
「…急に体が熱くなって、敏感になった…?」
「それ、お前まさか冷蔵庫にあったの飲んだ?」
冷蔵庫…冷蔵庫…。嗚呼。
「桃ジュース?みたいなやつ?」
「飲んだのか…」
はあ、とため息をつく涼。その反応からして飲んだらまずいものだった…のか…?
「あれはな、真に押し付けられた物でな…結構きつい媚薬なんだよ」
「へ?」
「俺がお前に使えるかちょっと飲んでみたけど思ってたよりも強くて、近いうちに処分するつもりでいたんだよ」
処分?媚薬?真さん…?
真さんが押し付けた媚薬…『飲んでみて』ってそういう…?
「お前、どんくらい飲んだ」
「えっと…コップに半分注いだくらい」
「そんなに飲んでないか…じゃあそこまで効いてはないな。1本飲んでたらお前イき地獄だったかもな」
イき、地獄……それは嫌だな…。
ていうかそれ、かなり飲んじゃいけなかったやつってことだよね…。
コップ半分で終わらせて良かった…のかな…?
「お前少しは怪しめ」
「だって、怪しいって思ったけど無色透明だったし…匂い嗅いだら桃だったし…そういう味の水ってあるから…そうなのかと…。それにお前ん家の冷蔵庫にはいってた奴だったから…」
「…お前らしい発想だな…。つか俺に対してお前は無防備、無警戒過ぎるついでに俺を信じ過ぎ」
…んなこといわれても、涼なんだから信じてんのは当たり前だろ。お前以外に差し出されてたら封が開いてる奴なんて飲んでねえよ。回し飲みとかは良いとして。
「うちの昴流が可愛すぎて辛い…。あ、これラノベできそう…。愚妹に俺用の同人誌描いてもらおうかな…」
「うぇ…?」
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