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連れてこられたのは浴衣を売ってる店。
何故に、と混乱している俺を着せ替え人形のごとく色んな浴衣を店員に言って着させる涼。
「待って、俺浴衣要らねぇよ…?!」
俺用の浴衣を買うつもりでいるのだと5着目を着せられやっと理解し、涼にそういうが「俺が要る」と言われ、6着目を着せられる。
…拒否権はないんですか。
「やっぱ昴流は黒かなあ…」
「…黒かなあ、は良いんだけどちょっとこれ女物ぽくねえか?」
6着目に着せられたのは真っ黒な生地で袖に赤色で蝶の模様が入った浴衣。あまり男物では見ないデザイン。
「昴流はちょっと模様が入ってる位が可愛い。女物着せようとは思ってないから安心して良いよ」
「いや…あの…」
俺としてはその模様も要らないんですけど…。
「うん、これだね、帯は…」
次は帯を選び始めた涼。
俺に拒否権はないんですね、分かったよ。大人しくしとくよ。
「赤かな…うん、赤だね」
涼が選んだのは暗めの赤の帯。
それを浴衣と一緒に着付けると満足そうに「可愛い」と呟いた。
「下駄は…昴流靴のサイズいくつ?」
「25.0だけど…って下駄も…?!」
「だって浴衣に今の靴は合わないでしょ。25か…思ってたよりも足小さいな、可愛い…」
軽く足ちいせぇって馬鹿にしたなお前。
いや、そうじゃなくて、何で下駄まで揃えるの。確かにこの靴に浴衣は合わないかもしれないけど、浴衣なんて着ること無いから
「?嗚呼、明日着てもらうから」
「明日…っ?!」
「明日この地域で花火大会有るんだよ、だから選んでたんだけど…」
「いや最初に言えよ?!」
俺今日驚きっぱなしなんだけど。そろそろ頭追い付かないよ。いやもう追い付けれてない所も有るけど。
頼むから少し俺に情報をくれ。
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