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『俺の真琴に何してんの。』
怒りに満ちた真咲の声。
俺が悪いことをした訳じゃない。だけど、怒りの矛先は、俺にもきっと向いていた。
「何してるって、見たらわかるやろ?さっさと出てってくれん?番なんか知らんけど邪魔やねん、あんた。」
ケラケラ笑いながら話してると思ったら、最後の方は真剣に話す鮫島。
やめてくれ、これ以上、真咲に誤解させないでくれ。
「まさ、き…、俺はっ!「真琴は俺を裏切ってないだろ?」」
一瞬、息が止まった。
俺は…、真咲が好きだ。
でも、そんな目をした真咲も、俺にばかり理想を押し付ける真咲も俺は好きじゃない。
なぁ、なんで、俺をそんな狂った目で見るんだ。まるで焦点があってない。どうして?俺のせい?
真咲は散々、俺に対してやってきたことなのに?
「…真咲は、どうして怒ってるの?俺がこいつに押し倒されたから?ヤられそうになったから?」
今になって、何故か今まで散々浮気されたことに腹が立ってきた。
多分、真咲が怒ってる理由はきっと違う。ホントは前からわかってた。
ただ、真咲は…
『真咲はさ、本当は所有物を横取りされるのが嫌なだけなんだろ?』
俺の存在なんて、真咲にとってはきっと『所有物』程度だったんだ。
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