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66(過去ver.)
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「あ、それよりどこに行くとかって決めてたりしますか…?」
あぁ、そういえば決めてなかったな、と心の中で呟いた。
まぁ、夜白くんとなら場所は何処だって構わないし、夜白くんが行きたいところに行けばいいだろう。
「あー、ごめんね。俺、どこ行くとか決めてなくてさ。夜白くんは行きたいとこ、ある?」
これで「ないです!」とか言われたら終わりだな。スマホに頼るしかない。
「え!俺が決めていいんですか!?」
だが、案外喜んでいるようだ。
なんだ、行きたいところあるのか。無駄に悩まなくて済んだな。
「俺、バーに行きたいです!」
バーって、あのBARか。
夜白くんがバー…。イメージわかねぇな。
「夜白くん、バーはよく行くの?」
「あ、えと…。 実は行ったことなくて…。
この前友達が「お前バーも行ったことねーの?まじかよ〜!」って言ってきて悔しくて…。それに、真咲さんならなんかよく行ってそうだなって思って!」
夜白くんは弾けるような笑顔でこう言った。
まぁ、夜白君の言う通り、確かにバーはよく行く。
オシャレだし、酒はうまいし、愚痴は聞いてくれるし。
αで猫被りの俺にとって、バーはストレスを発散する場所でもあった。
「あぁ、よく行くよ。オススメの店あるからそこでいいかな?」
「本当ですか!?嬉しいです!真咲さんのオススメのバー楽しみだなぁ〜っ!」
なんか、笑顔が綺麗な子だ。
可愛いっていうか美しいっていうか。どっちも男に対して使うような言葉じゃないけど。
「あ、それにしてもなんで俺がよくバーに行くって思ったの?」
バーが好きなんて一言も言ったことないし、俺がバーのイメージ…?
優等生ぶって猫被ってんのに?
まさか、隠しきれてないのかと不安になってきた。
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