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68(過去ver.)
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「冗談じゃないってことは、本当に惚れそうって事だよね?嬉しいなぁ。」
フッと笑ってみた。
すると夜白くんが「真咲さん、意地が悪いです…」とボソッと呟いた。
意地が悪いわけではない。ただ、夜白くんの反応が面白いだけなのだ。
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結局、駅でタクシーを拾い、5分ほどでバーに着いた。
夜白くんはポカーンとしていて、口が少し開いている。
「どうかした?」
「……オシャレ…。」
「ははっ、それで固まってるの?」
面白い。バーなんて何処もこんな感じなのに感動している夜白くん、もう笑うしかなかった。
「ちょっ! 笑わないでくださいよ!俺、バーなんて初めてなんですからねっ!?」
「知ってるよ。夜白くん、自分で言ってたじゃないか。本当に可笑しいなぁ。」
面白くて少しお腹を抱えて笑ってしまう。
こんなに素で笑えるのなんて、いつぶりだろうか。
きっとこの子とは仲良くやれる。
そう、確信できたのなんて初めてかもしれない。
「もー、からかうのも大概にして下さいよー?それよりはやく入ってみたいです!」
「ん?あぁ、そうだね。」
そして、俺達は店内へと足を運んだ。
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