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せっかくだから保存しとこうと、ニヤニヤしながら画面をスクショする。バレたら締め上げられて問答無用で削除されるだろうけど。
それにしても、しーちゃんからお誘いをしてくれるなんて、今までを考えると天地がひっくり返るようなことだ。
いったいどういう風の吹き回しだ、何かあったのか、と逆に心配になる。
そういえば、最後にしーちゃんの所へ行ったのはいつだったけか。
ふと思い返して、最後に行ってから2ヶ月近く経っていることに気付いた。
Z組に移動する前は最低でも月1で行っていたから、結構間が空いていることになる。
そうだ、確かあの事件が起こる前にいつも通りしーちゃんの所へ行こうと思っていて、ゴタゴタがあって行けない内に事件に巻き込まれて。
そのままこっちに左遷されてからはこの通り安息の時間もないため、ずっとしーちゃんに連絡していなかった。
というか、寂しさを感じる暇もなかったから連絡しないで済んでいたんだ。
多分、本校舎にいたままだったら、こんなに期間が空いたら寂しくて耐えられない。しーちゃん禁断症状が出る。
さっきまで何ともなかった心も、しーちゃんのメッセージを見た途端に会いたい気持ちが湧いてくる。
しかし、ここはZ校舎。
外には簡単に出られる、が。
「本校舎って入れるのかな……」
携帯の画面を見つめ、ぽつり呟いた。
分からないけど、多分、簡単には出来ないのだろう。
あの時の風紀の横暴な態度。
黒崎先生の言葉。
それらからして、こっちの人間が本校舎に関与することはほとんど不可能な気がする。
……あれ。ていうか、しーちゃん俺がZ組に落ちたこと知らない?
そもそもの根本的な疑問が出てきて、んんー?と首を捻った。
いやまぁ俺からは言ってないんだが。
言わなくても当然伝わるものだと思っていたから。
でもこのメッセージを送ったということは、知らないということで。
……変なの。
なんだかモヤッとして眉をひそめた。
まぁ俺が何か考えたところで何も変わらないのだから、どうしようもない。
とりあえず返信しようと携帯を持ち直す。
どう返信しようか少し悩んで、
『しばらくは大丈夫!』
少しの強がりも込めて、そう送っておいた。
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