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1年Z組
そう書かれたプレートを、俺は少しの緊張をもって眺めていた。
月曜日。
今日から俺はZ組で授業を受けることになる。
昨日、結局柳くんは帰ってこなかった。俺は仕方なく隅っこの床で寝たのだが、朝起きても誰かが来た形跡はなかったのだ。
夜中に扉の外で帰ってきた生徒たちの声はガヤガヤと聞こえてきたのだが、やはりなんというか不穏な感じだったのでわざわざ出てご挨拶する気になれず、引きこもって就寝した。
柳くんが厳つい不良だったらどうしようと内心ビクビクしております。
そして朝。早めに出て職員室にて黒崎先生と合流し、今日はクラスで自己紹介とのこと。
転校生みたいで緊張する。
そして教室から聞こえる私語や野次は明らかにお坊ちゃん達のそれではない。完全に不良学校だ。ドラマとかでよく見るやつ。
おいおい冗談だろなんで野球ボールがすごい勢いで飛んで来るんだ場外ホームランかな?
先程から視界に色んなものが飛んできたり転がっていたりして遠い目をした。
しかし意外にも授業には朝からちゃんと出るらしい。担任があれだけ良い先生だからかな。
ここに来るまでにすれ違った生徒たちに好奇の目や不信の目で見られまくったことは言うまでもない。
そんなこんなで廊下で待機して数分、教室から黒崎先生が俺を呼ぶ声が聞こえた。
若干汗ばむ手でドアに手をかける。
いざ、参る!
ガラッ
と、思いきり開いたドアの先、たくさんの目が一斉に俺へ向けられた。
束の間の沈黙の後。
「あぁん!?ドチビじゃねーか」
「落ちこぼれかよダッセェ!」
「覚悟あんのかコラァァ!!」
「可愛い顔してんな犯すぞコラァ!!」
「待って最後おかしい!」
思わずツッコミを入れてしまった。
言葉の暴力の嵐かと思ったら最後変なの混ざってたよ!?やっぱりこっちも同性愛者が大半か!
それにしても威圧感すごいな!
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