アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
9
-
予想以上の喧嘩腰で威圧されて戸惑っていると、黒崎先生が「うるせぇ黙れクソガキ!!」と極道もビックリな重低音で一喝して鎮圧された。
やはり只者ではなかったようだ。
教卓の横に立ち、クラスを見渡す。
全部で30人程度。ほとんどが不良さんっぽい。
上位クラスからZ落ちするのは、喧嘩など問題を起こした生徒か、成績が芳しくない生徒のどっちか。
前者は受け入れられやすいが、後者はなめられてイジメられる傾向にあるらしい。
どうやら俺は後者だと思われたようだ。思いっきりガン飛ばされてる。
ここでなめられたら後々面倒そうだな。
そこで俺はニッコリ笑い、ビシッと敬礼ポーズをとって元気良く声を張った。
「A組からやって参りました、望月 千鶴(ちづる)です!よろしくお願いしまーす!!」
がばっと頭を下げてから上げると、一同ぽかんとした様子で俺を見ていた。
俺が彼らを怖がらず意気揚々としているのが意外だったのだろう。
先生からもちょっと意外そうに見られた。なめてもらっちゃ困るぜ!
すると、何人からか「おう、威勢がいいじゃねーか」「しゃーねぇ、よろしくしてやる!」とのお言葉をいただきました。あざっす!
席はいくつか空いており、先生から好きなとこ座っていいと言われたので窓際の席に着いた。
前も横も後ろも空席。人間って無意識にスペースあるとこ行っちゃうよね!
それからは度々チラ見されることはあったが、特に罵声を浴びせられることもなく、先生の連絡事項を大人しく聞いていた。
なんとか上手くやっていけそうだ——と、気を抜いたのも束の間。
バンッ!!!
と、突如真横の窓が叩かれたような音が響き、危うく椅子から転げ落ちそうになった。
心臓に悪いよ!!なに!?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 90