アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
After Story 2
-
「何話してるん?」
「うわっ、久夜。…戻ってくるの早いね。」
「そりゃとりあえず終わったからな。」
「勝った?」
「当たり前やろ。まだ麗には負けへんわ。で、楽しそうになんの話ししてたん?」
どうしようと、悩んでいたところに、試合が終わったらしい久夜が戻ってきた。
この短時間でそんなに動いたのか、汗をかいていて、それを体操着で拭う姿がなんとも言えず、カッコよかった…しかも腹筋割れてたし…!!
「久夜と廣川が付き合ってるのか、って話。」
「あぁ。付き合ってるで?」
「久夜!?」
真崎君の言ったことにほぼノータイムで答えた久夜。
「え、言ったらアカンかった?こいつらなら別にええかなって思ったんやけど。」
「いや、大丈夫…だけど…」
ちょっと驚いただけで。
驚いただけで、いつかは知られることだし。
…ただ、恥ずかしい。
「廣川顔真っ赤。」
「…!!」
谷地島の指摘に顔を伏せる。
あぁもう!だから嫌だったんだ。
恥ずかしいから。
久夜の顔も、谷地島も真崎君の顔も見れない。
「あー…誰か、俺のこと刺して。」
「そない物騒なこと言うもんやないで。」
「そうそう。それにいいじゃん。お似合いだと思うけど。な、海翔?」
「うん。元々仲いいんだし。あ、漣はただ羨ましいだけでしょ?」
「あ、ばれてた?」
「バレるも何もないと思うけどね。」
なんだか分からないことを言い出したサッカー部軍は置いといて、久夜の方を見る。
久夜は全然恥ずかしがる様子もない。
なんでだ。慣れてるのか。ちょっと悔しい。
「梁瀬」
「なに」
「怒っとる?」
「怒ってはない。」
「そ。梁瀬。」
「なに」
「好きやで。」
「なっ!?」
なんでそーゆーことを…!!
谷地島と真崎君のいる前で…!!
言うかな!!!!
「はいはい、ごちそうさま。」
「見せつけてくれるね~」
その後俺が、どれだけこの2人に冷やかされたか…
言わなくてもわかっていただけるとありがたい。
ただ、俺も久夜が好きなわけで…
久夜を見て口パクで「俺も好き」と言ったら、一瞬ぽかんとしたあと、口パクで「愛してる」って返された。
あ、あああ、愛してるって……
もう本当、ほんっとにかっこいい。
久夜には敵わないと思い知らされた瞬間だった。
そして俺はしばらく顔をあげることは出来なかった。
おわり。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
44 / 80