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番外編3~夏休みのお話し・久梁の場合~
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※時間が少し飛びます。
「久々のOFFだぁ~!!」
「嬉しそうやな。」
「だって夏休み入ってから夏期講習と部活。夏期講習終わったらインターハイで遠出。
まともな休みなんてなかったじゃん!!それが3日間も休めるなんて。」
「明日はゆっくり休み。明後日はどっか出かけよか。」
「本当!?じゃあさ、明後日夜、そのまま久夜の家泊まりたい!!」
8月も終わりに近づいてきたある日。
インターハイも終わって、練習も落ち着いてきた今日この頃。
なんと、この夏休みほぼ休みがないバスケ部で3日間も連休が貰えた。
部員の中には声をあげて喜んで、八尋先輩に怒られてる人もいたり。
とりあえず、3日間も休みが貰えることが貴重なんだ。
「ええけど…大丈夫?」
「うん。」
テスト期間にあったことを、久夜はずっと気にしているらしく、俺はあの日以来久夜の家に行ってない。
もちろん、俺の家にも呼んだことはない。
さすがに男と付き合ってることを親には言えない。
だけど、友達として紹介したくないから。結局言えないままだ。
……まだ。出来るならいつか、久夜を恋人として紹介したいとは思ってる。
まぁそんなこんなで、久夜は俺が泊まりたいって言ったことに驚いてるみたいだった。
「ん。明後日、どこ行きたいん?」
「どこだろー、どこでもいいかな。久夜は?行きたいところとかないの?」
「ないなぁ。梁瀬と一緒ならどこでもええよ。」
「またそうゆうことばっか。」
嬉しくないわけではないけれど、あんまり言われても照れる。
久夜はぽんぽんと恥ずかしげもなくさらっと言うけれど。
…そういえば、久夜とどこかにでかけるのは初めてかもしれない。
「俺、水族館いきたい。」
「水族館?行ったことないん?」
「んー、ないわけじゃないんだけど。
一番近い水族館って、時枝水族館だろ?あそこ、水族館に併設してプラネタリウムあんの知ってる?両方行きたいなーって思って。…だめ?」
行きたい場所なんて、正直俺も久夜がいればどこだっていい。
だけど、久夜と初めてのデートだから…俺もちょっと行きたいところくらいはある。
ずっと憧れてた時枝水族館&プラネタリウムデート。
中学校の時の同級生が勧めてて、いつか行きたいと思ってた。
みんな楽しそうに話すから。
「ええよ。そこ行こか。ただ俺時枝水族館は行ったことないねん。
道案内は頼むな。」
「うん。じゃあ、詳しいことはまたlineする。」
「気を付けてな。」
いつものように先に降りていく久夜に手を振って、明後日のことを考える。
デートしてから久夜ん家にお泊りとか、明後日一日久夜と一緒にいれるわけでしょ?
めっちゃ幸せじゃん。
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