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「今のところ、バスケ部の次期部長は世那でしょ?世那、今付き合ってる人いたかな…
今分からなくても、正式に部長になった瞬間にいるかいないか、いたとしたら誰かまで特定されるはずだから。」
「こわっ!!それ怖すぎますよ!」
なにそれ、超怖いんですけど。
ただの恐怖じゃん。
「2年後だけど、今の1年で最有力は久夜君だからね。梁瀬くんも気をつけた方がいいよ。」
「え、…」
「ごめんね。俺も八尋から聞いちゃったんだ。
まぁだからと言って言いふらす気はないし、安心して。あと、バレたところで害もないから。」
まぁ現部長の彼氏様が言ってるんだから、多分平気なんだろう。
でもそっか、やっぱ八尋先輩知ってたんだ。
…いつからだろう。
あとで久夜に聞いてみよ。
「俺はとりあえず京介と蒼に声かけてくるから。」
「わかりました。…あれ、梁瀬に千先輩こんなところで何してるんです?」
「久夜の部屋わかんなくて、千先輩に教えてもらってたの。」
久夜と八尋先輩が一緒に階段を上ってきて。
2人並んでるところを見慣れないせいか、変な感じがする。
似てないんだけど、雰囲気が似てる…気がする。
気がするだけ。
「ついていけばよかったな。ごめんな。」
「いや、別に…」
謝られるほどのことじゃないのに。別に。
「じゃあ久夜、さっき言った通りだから。」
「はい。分かりました。ほら、梁瀬中入って。」
「あ、うん。千先輩ありがとうございました。」
「いえいえ、またね。」
家の中で挨拶をするのも変な感じだけれど、先輩たちに頭を下げて、部屋の中に入る。
相変わらず、殺風景なまま。
変わらないなー…
「風呂は今から1時間、上使ってええから。」
「それは久夜と2人で1時間?」
「ん。そうなるな。先入ってええよ。まぁ案内せなあかんからついていくけど。」
「あ、うん。ありがと。」
1時間、お湯につからないから余裕だ。
久夜と2人で割っても、30分はある。
荷物からバスタオルとかをだして、久夜に案内してもらって風呂場に行く。
「バスタオルも持ってきたん?それくらい用意したんやけど。」
「いや、それ申し訳ないし。大した荷物でもないからいいんだ。」
「梁瀬がそう言うんならええけど。あ、ここな。
シャンプーとかの洗剤系は中にあるから勝手に使って。お湯出すんも普通に捻ってくれたええし…なんか分からんことあったら言って。」
「ありがとう。久夜は部屋にいる?」
「せやな。終わったら呼びにきて。また迷子にならへんようにな。」
「さすがに来た道は忘れないよ。」
「そか。じゃ、シャワーだけやけど、ゆっくりでええから。」
バタンとドアを閉めて、久夜が出ていく。
シャワーしかないわりには、とても広い洗面台があって、適当に荷物を置いて服を脱いでシャワー室に入った。
「…レベルが違う。」
本当にシャワーしかないけれど、そのスペースは俺の家の風呂場と同じくらいの大きさはある。
もしかしたらそれ以上かもしれない。
…なんなんだ、この家。
髪の毛と体しか洗わないから、すぐに終わって、10分くらいで俺はシャワー室を出た。
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