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「最初はほんま、付き合いたいなんて思っとらんかった。でも、付き合いだすとダメやな…」
「俺のこと、嫌いになった…?」
「ちゃうよ。梁瀬のこと嫌いになるわけないやん。
そうやなくて…人間もっともっと、ちゅー欲が出てきてまう、ってこと。」
「それは…」
つまり…そうゆうこと…?
これに、俺はなんて返せばいいんだろう。
どうやって返すのが正解なの…?
久夜の顔を見つめても、ん?と笑顔で返されるだけで…
…言うだけ、…言うだけ、言ってみようかな…
恥ずかしいけど。
「…久夜の誕生日プレゼント、」
「あー、そんなことも言っとったね。気にせんでええのに。」
「…俺を、あげる、って…言ったらどうする?」
…これ、本当恥ずかしい。恥ずかしい。
見つめていた久夜の目が軽く見開かれる。
驚いてるらしい。
「本気で言っとる?」
「俺、だって…久夜が好きだから…」
多分久夜は、自分の方が好きだと思ってるかもしれないけど、俺だって久夜のことが好きだ。
伝わってないのかもしれないけど…
久夜が座る隣に腰かけて、久夜の手を握ってみる。
これ、誘ってるように見えるのかな…?
「…」
「…いらない?」
「…ええの?」
「う、ん…」
繋がれた手がぎゅっと握られる。
視線が絡んで、どちらともなくキスをした。
「久夜のファーストキス、っていつ?」
「それ今聞く?」
「ちょっと気になって…」
「軽いのは中学ん時かな。がっつりしたやつは梁瀬が初めて。」
「え、嘘。」
「嘘やないで。はい、腕上げてー」
久夜の足の上に向かい合うように座り直してキスをする。
ちょっと気になったから聞いたのに…だって久夜めちゃくちゃ経験ありそうじゃない?
言われた通りに両手を上げると服をガバッと脱がされる。
真夏で暑いからと、部屋は冷房ガンガンなわけで、ちょっと肌寒い。
……とか思っちゃいけないのだろうか。
「寒い?」
「ちょっとだけ…」
エスパーかよ…なんで俺が思ってたことわかるんだ……
「まぁちょっとだけ我慢してな。」
「うん…っ、ン…なんか、それくすぐったい…」
首元をペロッとなめられて、思わず変な声が出る。
…くすぐったい。
お風呂上りの久夜の湿った髪が触れて、余計にくすぐったい。
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