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長兄松 - 遅松 × 唐松 - ( おそカラ ) 【 2 】
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... ふわふわの4本の狐の尻尾 。 赤い瞳 。 長い爪 。
これはこれで また美しい 。 己と同じように化けて人里に降りて行っているのか知らない 、 そして 、 相手の事も何も知らない 。 相手は男 、 なのに 簡単に惹かれていってしまったようだ 。
「 今日も疲れたね ェ ... お金稼ぐの結構大変よ - ? 」
ふと聞こえる相手の声に耳を傾ける 。 誰かと話しているような口調だが 誰も見えない 。
" 一体 誰と話しているんだ ? "
これは誰でも思う疑問だと思う 。 そして 勿論気にもなる 。 ゆっくり 物音を立てずに近づき 、 相手の話し合い手を探る 。
するとそれは 、 人 でも 妖怪でもなく ... お地蔵様 。 ふわふわな尻尾を揺らして 軽く微笑みつつ 報告をする相手は可愛いく 、 綺麗だ 。
「 ... 誰かいんの ? 」
くるっと振り向き 、 真っ先に己と目が合う 。 どうしよう 、 と頭の中はそれで埋まっていて冷や汗が流れ始めていく 。
「 烏天狗 ... だよな ? さっき会った ... 」
" え 、 なんでバレた ...!? でも 会ったのを覚えていてくれたのか my honey "
内心喜んでいるが 、 その反面焦りも混じっている 。 ばれていたのとばれたこと 。 けれどこのまま無言なのもいけない 、 と口を開き ... 。
「 其方こそ 、 此処で どうしたんだ ? 」
木の陰から出てきて隣に移動して 問いかける 。 ぴく、っと狐耳が動いて可愛い 。、と思ってしまうこの脳は相手に完璧に惚れてしまったのだと思い知らされた ... 。
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