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数字松 - 一松 × 十四松 - ( 一十四 ) 【 1 】
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- 吸血鬼松 ( 吸血鬼一松 × 人間十四松 ) -
古びた館 、 黒いカーテン 、 森の奥 ... 。 そして 吸血鬼 。 森の麓にある 街では " その館に近づいてはならない " とされてきた 。
... が 。
興味本意や好奇心から近づいてしまう子供が相次ぎ 、 行ったっきり帰ってこなかった 、 ということがニュースでも取り上げられたこともある 。 そんな中 、 一人の少年は 行って帰って来たことから 、 沢山の噂や 沢山のインタビューに答えてきた 。 そして 、 その少年に記者はこんな質問をした 。
" 吸血鬼のこと 、 どう思いますか ? " と 。
少年は " かっこよくて 、 大好き ! " と 答えたらしい ... 。
* * *
「 一松に - さん ! いる - !? 」
「 此処にいるよ ... 」
「 いたいた ! 」
ギィ ... 、 と重々しい音を立てながら扉を開けて入って来たのは 少年時代 、 噂やインタビューを沢山受けて来た " 十四松 " 。 大人になった今でも毎日と言っていいほど通ってもらっている 。
何故十四松が 兄さん 、 とつけるのかはわからないが何処か落ち着く 。
「 今日もね 、 皆に言われたんだよ 、 " また行くのか " って 」
先程まで見せていた笑顔は 崩れ 、 悲しげな顔を見せる 。 街で皆に何を言われているのかはわからないが 、 きっといいことではない 。
人間どもは 噂を立てて 広めて 何がしたいんだろうか 。 吸血鬼 が 街に降りて言ったら これもまた噂になるんだろう 。
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